ニンニンジャーの活躍も終わり、記念すべき40番目のスーパー戦隊として地球を守る役割を引き継いだのは、もはや何度目かわかりませんが動物の力をもつスーパー戦隊。動物戦隊というその名もズバリな彼らの名は、動物戦隊ジュウオウジャー!
さすがに40作品目ともなると、もはや第一話に何の不安もありませんね。今回も主人公たちと舞台となる世界の紹介、侵略者の襲来、初変身と初戦闘、さらには初の巨大ロボ戦まで、余すところなく詰め込んでくれました。
レッドだけが人間、他のメンバーはジューマンという設定は、なんとなくタイムレンジャーを彷彿とさせますね。大和を演じる中尾さんの演技がいきなりレッドらしさ前回なのが素晴らしい。同時に、幼いころの彼に「王者の資格」をお守りとして与えた鳥のジューマンの存在という謎を早くも提示。声が村上幸平さんというだけで、なんとなく一筋縄ではいかない感じが・・・。「王者の資格」は全部で6つあるということですが、スーパー戦隊では暗黙の了解である6人目の戦士の存在をこうも早く、はっきりと示唆してくるのは異例ですね。
ジュウオウジャーの敵となる宇宙の無法者・デスガリアン。宇宙を巡りながらゲーム感覚で生物をいたぶってきたという、グロンギ族みたいな宇宙人ですね。ここ数年の戦隊と同じく幹部が全員着ぐるみですが、今回も声優陣が豪華。井上和彦さんが悪の首領役で出演するとは。確かにジョジョではカーズを演じていますし、今放映されているルパン三世でもクローンとして復活したダヴィンチを演じていますけど。かつてライブマンの大教授ビアスや仮面ライダー鎧武のロシュオといったラスボスクラスの敵を演じてきた中田譲治さんが一幹部に過ぎないというのがすごい。
地球に襲来したデスガリアンに対し、初めて変身して立ち向かうジュウオウジャー。銃があまりにも四角なのがいかにも玩具っぽくてあまり好きではないのですが、イーグライザーはかっこよかったですね。ついにスーパー戦隊にもガリアンソードが。敵に絡みつけて一気に引き切る戦法がまさにガリアン。
恒例の巨大化戦ですが、ジュウオウジャーはメカまで資格。変形するよりキューブのまま角でぶつかった方が相手にとっては痛いのではと思っていたら、実際にそんな風に攻撃してましたね。ジュウオウキングへの合体は、まさかの「重なるだけ」。ここ数年複雑な合体のロボが続いていたばかりに、あまりにもシンプルなこの合体方式には驚かされました。