BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第35章 感想

 姿を現したのもつかの間、サーベラにさらわれてしまったルナ。彼女を手中に収めたマスターロゴスは、いよいよ全知全能の書を復活させる儀式を行おうとする。それを止めるため、倫太郎たちは飛羽真たちにとっての思い出の場所でもある「約束の場所」へと赴くが…。

 

 ご丁寧に玉座とベッド付きで公園のど真ん中に現れるマスターロゴス一味というシュールな画から始まり、あれよあれよという間に剣士たちが聖剣を奪われ、バハトもあっさり消滅し、マスターロゴスが儀式を開始したら飛羽真によってあっさり阻止され、目次録が変化したワンダーライドブックを持ってマスターロゴスが引き上げる…という、いつにも増して大変忙しい回。聖剣が次々に奪われるところなんか、打ち切りの近いマンガ並みの雑で慌ただしい回収ぶりで、とても額面通りのピンチとして見れたものではありませんでした。聖剣が多すぎてめんどくさくなったのか、それともここまで巻きでいかないと間に合わないような今後の展開があるのかは知りませんが、いずれにしても聖剣=ライダーをこんなに増やしたからこんなことになったとしか思えません。で、儀式は例によって飛羽真が頑張って止めることになるのですが、まぁそれについてはもはや何も言いませんけど、ルナを助けるために光の階段を飛羽真が駆け上がるところの合成がこれまた雑で、こっちは早くもネット上で素材としていろいろ遊ばれてしまっている始末。その後は聖剣たちが剣士たちの手に戻り、なぜか賢人が施した封印まで解けてユーリも戻り、一方ルナは再び消滅。結局のところ物語上進んだことといえば、マスターロゴスが新たな聖剣とワンダーライドブックを手に入れたというだけであり、それだけのためにこんなに慌ただしくいろいろやることないだろ…と、またもやその拙速ぶりに嘆息しました。しかし、まさかとは思いましたけど、なんかほんとにマスターロゴスがラスボスになりそうな気配がしてきましたね。こんな小物臭い奴がラスボスで大丈夫なのか…と思いましたけど、2つ前のラスボスが「ごとき」とか言われてしまう奴だったことを思い出し、ますます嫌な予感が強まりました。