BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第19カイ! 感想

 大人たちを幻覚の中でカブトムシ捕りに夢中にさせるカブトムシワルドが出現。ゼンカイジャーもみんなまとめて攻撃を喰らい、その術中にはまってしまう。一方トジテンドでは、前回カラフルで見た介人の両親の写真に見覚えのあったステイシーが、イジルデの研究室でとあるデータにアクセスしていたが…。

 

 ゼンカイザーパワーアップ回。とはいえこの番組、毎回トジテンドが繰り出してくる一見バカバカしくも効果は恐ろしい作戦に対し、ゼンカイジャーがさらにその上を行くバカバカしい展開でそれを破るのが常なので、「本当に要るのか? パワーアップ」というのが正直なところですね。今回だってカブトムシ捕りの幻覚にはまった介人が、そこから両親との思い出を思い出し、こんなことしてる場合じゃないと勝手に幻覚から脱出したので、作戦を破る展開はいつも通りなんですよね。まぁなんやかやでセッちゃんとフリントが共同開発したゼンカイジュウギアを使ってスーパーゼンカイザーに変身する介人。どう見てもドラゴンシーザーの着ぐるみを着たようにしか見えないのですが。武器もドリルだし。硬い装甲を誇るカブトムシワルドも、そのドリルで一撃粉砕。やっぱり恐竜+ドリルの子供の大好きな組み合わせは強いですね。

 

 で、そのスーパーゼンカイザーの誕生に知らないところで貢献していたのが、イジルデの研究室にあった介人の両親そっくりの謎のAI(?)。その謎は追々明らかになっていくとして、とうとうやられるどころか図らずも自分からゼンカイジャーのパワーアップに貢献してしまいましたね、ステイシーくん。真面目な奴ほど馬鹿を見るこの頭のおかしな世界にあって、一人だけシリアスなノリのせいで色々と割を食ってますけど、一方で彼がシリアスなノリでい続けないと、物語の本筋を進める奴が彼以外誰もいないというのがほんとにひどいですね…。