BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第43章 感想

 今回の目玉は、まぁずいぶんと引っ張ってきましたが、ようやく訪れた蓮とデザストの決着ですね。人によってどう受け取ったかは異なるでしょうけれど、申し訳ありませんが私としてはあまり心を揺さぶられるものではありませんでしたね。そもそも物語の本筋から外れて、長いこと脚本からもほったらかしにされてきた2人が、急に自分の生きざまについて目覚めたように激突したところで、そんなものでは心の動かしようがないんですよ。セイバーの一番悪いところである「積み重ねのなさ」が一番如実に現れてしまったような奴らじゃないですか、この2人。出したはいいがどうにももてあましていたキャラ同士をくっつけて最後はなんとなく綺麗に見えるように繕って終わりにしたとしたらひどい話だと思いますが、最初からこうなることを念頭にこの2人を出したとしたら、もっとひどい話なんじゃないでしょうか。「お前はそのままでいいんだよ」というセリフにも納得はいきませんでした。

 

 一方、神代兄妹とともにストリウスのアジトに踏み込んだ飛羽真はストリウスと対峙。タッセルらかつての仲間から奪った「はじまりの5冊の本」を一つにまとめ、新たなワンダーライドブックを手に入れ、「物語の結末は私が決めます!」と、堂々と主役の決め台詞をパクるストリウス。本人はかっこよくキメたつもりなんでしょうが、哀しいかな、次回はゼンカイジャーとのコラボ回で、しかもやってくるのはヨホホイ。直接本来のストーリーに影響することはないでしょうが、ヨホホイに乱入されて思い描く「美しい結末」をゼンカイジャーのトンチキなノリに台無しにされて泣き叫ぶストリウス、見たいか見たくないかで言えばすごく見たいですね。