BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマントリガー 第1話感想

 今年も始まった、ウルトラマンの新シリーズ。事前情報が公開された時点で、ウルトラマンティガと大きなつながりがあることが示唆されてはいましたが、第1話から火星、超古代の石像、闇の巨人、ユザレ、スパークレンス、GUTSの名を持つ組織と、ティガとのつながりのある要素が予想以上に飛び出してきて驚きました。特にシズマ会長、ゴルバーを見てすぐにゴルザとメルバが合体した怪獣であることを指摘したり、明らかにティガのことを思い浮かべながら話す描写があったりと、ティガとの関係をにおわすどころか初回からダイレクトに示唆してきて面喰いました。ただ、これだけティガの要素をたくさんばらまかれると、どうしても既視感が生まれてしまい、これまでのニュージェネレーションシリーズ作品それぞれの第1話にあった新鮮さについては、だいぶ薄れてしまったと言わざるをえません。ケンゴの妙な独り言の多さも、なんだか小慣れていない感じを受けました。意欲的なアングルや、初回から雨の中泥まみれで戦うトリガーとカルミラとか、バトルシーンに関してはさすが坂本監督といえる安定した出来栄えでしたが。下手をするとティガの中途半端なリメイクになってしまう危険性もはらんでいると思いますが、本格的に物語が始まる次回以降は、単にティガの踏襲に終わらないトリガーならではの特色を見せてもらいたいところですね。