BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマントリガー 第24話感想

 エタニティコアに触れ、邪神メガロゾーアへと変貌したカルミラ。メガロゾーアからあふれ出す闇の浸食から世界を守るため、ケンゴたちは最後の戦いに挑む…。

 

 ついにエタニティコアの力を得てメガロゾーアへと変貌したカルミラ。ラスボスがガタノゾーアみたいなのになるのは予想していましたけど、その見た目通り何を考えているのか全く分からない意思疎通不能な不気味さのあったガタノゾーアと違って、メガロゾーアの方はほとんど中身カルミラのまま「マナカケンゴォ!!」ばかり言ってますね。結局のところカルミラは終始自分の恋愛脳だけで動く女だったわけですが、こんなとち狂ったメンヘラ女のために世界が滅亡の危機に瀕しているというのも、今までのウルトラシリーズで一番理不尽な状況ではないでしょうか。

 

 理由が理由だけに例年以上にウルトラマンが負けるわけにはいかない状況。隊長たちに自分がトリガーであることを明かしたケンゴがイグニスにも協力を求めると、イグニスはそれには答えずに、自分と同じくこの地球の人間ではないシズマ会長に「故郷でもない星のために、なぜ命を賭ける?」と問う。「この地球には私の大切な娘がいる。大切な仲間たちがいる。今はここが私の故郷だ」と答える会長に、「確かにこの地球はゴクジョーだ。カルミラには渡すわけにはいかねえな」と笑ってうなずくイグニス。シズマ会長とイグニス、考えてみれば同じような境遇ですけど、ここでこの2人の会話を入れてくるのは意表をついてきましたね。ヒュドラムとの決戦の時もそうでしたけど、故郷でもない星の仲間たちのために命を賭けられる、その資質こそウルトラマンの証なんですよ。かつてゾフィーが言った「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか」という言葉を思い出しますね。

 

 かくして、迫りくるメガロゾーアに対して、二人並んで変身し並び立つ光と闇のトリガー。次回、いよいよ最終回!!