BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン34話 感想

 ついに恐れていた時が来てしまった…ドンブラ視聴者がいつかは訪れると予期していた時が、ついに訪れてしまいましたね。途中なぜか、辛子の効いたおでんを食ったソノイが涙と一緒にタロウ汁が流れたことで元に戻るという、相変わらずわけのわからない展開が挟まれましたが、今回は何と言っても翼と雉野の、夏美とみほを巡る関係に巨大なハンマーが振り下ろされたことが最大の展開でしょう。まるでこれまでの全てを忘れたかのように、「みほ」から「夏美」へと切り替わっていましたけど、以前ツルの獣人が「ツルは物語を紡ぐ」と言っていたところからすると、ツルの獣人の行動原理は役者のようなもので、あれは演じる役を切り替えたようなものなのでしょうか。そして、みほを取り戻すために警察に翼を売る雉野。そういうことをする奴だと事前に想定は十分にできましたけど、いざ実際に見せられると恐ろしいですねこいつ。二度もヒトツ鬼になった奴ですけど、ヒトツ鬼になるなんていうのはバケモノになるということではない、人が本当にバケモノになるというのはこういうことだ…ということを突き付けてくる井上敏樹が最強のバケモノです。しかし、雉野のように極端ではないにしても、人間誰しも子供の頃と違って大人になったら簡単に自分を肯定してくれる存在は決して多くはないということを知っているので、ここまで見せられても雉野を嫌いになりきることはできないんですよね…。