BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン46話 感想

 ジロウの帰郷に同行したタロウと翼は獣人の森とジロウについての衝撃的な真実を次々に明かされた上、タロウが自ら獣人の森に囚われることに。一方ソノイたちは刺客として現れたソノシたちに攻撃され、そのあおりで雉野が異空間に消去されてしまうという、あっちもこっちも大ピンチの状態。

 

 ソノシたちにいつもの拠点まで奪われたソノイたちはドンブラザーズと手を組もうとするものの、(妙に仲良くしてきたとはいえ)敵である脳人とおいそれと手を組めるはずもなく、まずは誠意を見せて欲しいと要求する猿原。ここでマスターが「誠意とはつまり金だ」と身も蓋もないことを言ったり、それを聞いて律儀に金で誠意を見せようとするもののマンガの古本(ソノザ)、エステ(ソノニ)、そしておでん(ソノイ)と、それぞれ俗世にどっぷり浸かった使い道で元老院からの支給金を使い果たしていたため頭を抱える脳人たちが相変わらず妙に俗っぽい笑いを醸し出していましたね。しかしおでんで金を使い果たすって、どんだけ食ったんだソノイ…。

 

 一方獣人の森では、タロウがペンギンの獣人にコピーされてしまう。その間に、何も知らされぬまま獣人の森の番人の後継者にするために育てられていたことや、ルミちゃんほか幼馴染たちが本当は存在しない幻だったことを寺崎から告げられるも、当然受け入れられないジロウ。翼や雉野はこの1年をかけて徐々に徐々につらい真実を知っていったというのに、この1話で全てをぶちまけられるとは、ジロウも気の毒すぎますね。しかしそこに、なんと獣人の体を逆に乗っ取ったタロウが現れ、翼とともに再び獣人の森に侵入。翼は夏美を救出し、タロウは獣人のコピー元になっていた人間たちを解放し、さらに獣人に森から出ないように神輿の上から一喝。これまで視聴者を困惑ばかりさせてきた神輿ですが、ここへきてようやく高いところから下々の者にお触れを出すという、まさに「神の輿」としてふさわしい役割を果たしましたね。そして(どうやってかはわかりませんが)同じく獣人の森へとやってきたソノイは「許しの輪」を回してこれまで脳人に消された人たちを解放し、それによって猿原に求められていた「誠意」を示すことで、ドンブラザーズと共闘しソノシたちを退けることに成功。意識を取り戻した夏美は翼と無事再会したものの、不可殺の存在ではなくなった鶴の獣人=みほは、人知れず川底に沈み命を落とすことに…。

 

 思いがけず今回で獣人問題は一挙に解決してしまいましたが、その結果として雉野はみほを失い、ジロウもまた自分に何もなかったことを思い知らされることに…。ソノシ達もいまだ健在ですし、この物語、本当にどういう結末を迎えるのか想像もできませんね…。