15年前、「神の怒り」の直後にリタの先代である国王兼裁判長であったカーラスが夫である医師シロンによって毒殺され、さらにその遺体が行方不明になった「消えた天秤事件」。カーラスの遺言によって跡を継いだ当時10歳のリタが初めて裁いた事件であり、以後毎年リタは収監されているシロンを召喚しその主張を確認してきたが…。
ジェラミーが登場してからの数回は、それぞれ「神の怒り」がきっかけとなって王となった4人のオリジンに迫る物語でしたが、最後はリタの番。同時にカーラス殺害に用いられた毒がヒメノの両親の殺害に使われた毒と一致したことが明らかとなり、今のところの最大の縦軸である「神の怒り」の真相にまた一歩近づいた感がありますね。そして明らかになったのは、「神の怒り」はヒメノの推測通り自然災害ではなく人間が起こしたものだが、なぜかその犯人を法で裁くことができず、カーラスは殺されたと見せかけて今もどこかで事件の犯人を封印し続けている、ということ。うーむ、法で裁けぬとはどういうことか。そして、情報を知るシロンの口封じを狙ってバグナラクが長年ゴッカンに刺客を潜ませていたということは、その犯人を知られることがバグナラクにとって何らかの不都合があるということですが…。