怪獣と向き合うことにコウセイを巻き込んでしまったことを後悔し、太陽倉庫を去ることにしたソラト。失意の中さまよっていたコウセイは、現場調査をする研究者の女性と出会い、半ば強引に調査を手伝わされたことでがきっかけで、自分のやりたかったことを問い直す。一方、NDFではアユムの分析結果をもとに、エルドギメラ打倒のための一大作戦が展開されようとしていた…。
コウセイを強引に怪獣の現地調査に巻き込んだ女性研究者として、ギンガSのキサラ女王以来となる山本未来さんが出演。おそらく彼女が、アユ姉のこれまでの話に出てきた、彼女を怪獣対策の仕事に誘った恩師でしょうね。
採取されたエルドギメラの細胞をアユ姉が分析した結果、その細胞には捕食した怪獣の遺伝情報ごとその特性を会得するという恐ろしい性質があることが判明。これだけだと理論上は怪獣を喰えば喰うほど強くなる無敵の怪獣に見えますが、吸収可能なキャパシティを超えるエネルギーを受けると細胞が自壊してしまうこと、捕食した怪獣の特性をそのまま会得してしまうため、その捕食した怪獣に有効な攻撃もまたエルドギメラに効いてしまうという弱点も判明。これを受けNDFはグライム用に用意していた麻酔薬ミサイルでエルドギメラの活動を鈍らせ、対怪獣アンカーを撃ち込んで大量の電気を流し込み細胞を破壊するという作戦を展開。ミサイルや大砲といった通常兵器ではなく、麻酔薬やアンカーのような特殊な兵器を運用するというのが、結成間もない対怪獣チームの方針としては面白いですね。
作戦開始後、アンカーの打ち込みには成功したものの、すぐに外されてしまい熱線攻撃によって窮地に陥るNDF。しかしそこにオメガが登場し彼らを守って戦闘を開始するものの、グライムに加えドグリドを捕食して得た能力を駆使するエルドギメラに大苦戦。しかし、そこへ駆けつけたコウセイが召喚したレキネスが念動力でアンカーを再びエルドギメラに突き刺し(こういうその場にあるものを利用する戦いにかけてはやはりレキネスは便利ですね)、NDFとオメガの協力でついに細胞を破壊して会得した能力を解除。今度はオメガを捕食しようとするエルドギメラでしたが、レキネスアーマーを装着したオメガに尻尾を切断され捕食まで封じられ、最期は滅多切りにされてトドメを刺されたのでした。強力な能力を持つ敵はその能力を封じられると途端に弱体化する、という特撮の敵によくあるパターンのまさに見本みたいな怪獣でしたね。しかしこいつの能力、実質デストルドスと同じようなもので、ほんとに自然に生まれた怪獣なのか疑わしくなりますね…。
さて、コウセイが世間の目を気にして焦っていたことを自覚し、本当はみんなを守りたかったという初心を思い出したことで雨降って地固まる…となったわけですが、レキネスを召喚するとことをアユ姉に見られていた、というポカをやらかしたコウセイ。というわけで、次回はこれまでのことをアユ姉に説明するという体での総集編ですが、だったらこの前の総集編、やらなくてもよかったんじゃ…。