出現したリオドの退治をソラト一人で片付けてしまい、さらに世間のオメガへの支持もなかなか広がらないニュースを耳にして苛立つコウセイ。2体目のグライム出現の報に、勇み足で飛び出してしまう。そのグライムに対しては新たに編成された怪獣対策チームNDFによる捕獲作戦が展開されようとしていたが、事態は思わぬ展開に…。
コウセイの勇み足がことどとく空回りしたうえに、未知の怪獣出現によって事態は最悪の展開に。今までにも描写は散見されてきましたけど、よくある自分探し中の若者に見えて、世の中から評価されたいという欲求が見られますよね、コウセイって。普通の若者としては当たり前の感覚なんですが、ヒーローには向いていない性分です。ただまぁ、これだけ毎週のように怪獣が現れているのにいまだに事態を切迫したものとしていまいち受け止めていないうえに、明らかに人間を守る行動を取っているオメガに対しての態度が煮え切らない世間の有様にコウセイが苛立つのもわかりますけどね。ウルトラマンと人類がファーストコンタクトして間もない世界という点ではこれまでのニュージェネ作品も同じでしたが、ベリアルに似てるから警戒されてたジードを除いては、早々に市民からも受け入れられていたのを見ているから余計に。そもそも、これまでにも指摘してるように、いまだにウルトラマンという名前が出てこなくて巨人呼びのまんまだし。
そして、グライムとの戦闘中に突如現れた怪獣、エルドキメラ。見るからに残忍そうな面構え、常に口からダラリと飛び出している舌、髪の毛のようにも見える頭の紫色の触手、やたらと長い腕と、見るからにヤバい奴ですが、トライガロンを一蹴し、オメガとグライムを両方相手取って圧倒。格闘の末グライムが弱ったと見るや、なんと尻尾の先端部がガバッと開いて巨大化、グライムをまるごと包み込んで捕食するという、ボガールを思わせる衝撃的な行動を展開。しかもこの怪獣、単に怪獣を捕食するだけでなく捕食した怪獣の能力をも取り込む力を持っているらしく、右肩からグライムの角や棘を生やし、尻尾で拘束したオメガに対してグライムよりも強力な熱線を浴びせて貫き、オメガに勝利。オメガは変身を解除しソラトの姿に戻ったもののダメージは深く、エルドギメラは熱線で地面に穴を開け地中へ。中盤の強敵として、恐ろしいのが現れましたね…。