BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンオーブ 第14話感想

 総集編を挟んでいよいよシリーズ後半戦スタート。ゲストとしてシンの小さい頃からの知人である製作所の所長役で、「ウルトラマンダイナ」でヒビキ隊長を演じた木之元亮氏が出演。バネ作り一筋の熱い心意気で部下たちを引っ張っていく姿がヒビキ隊長に通じる熱演でしたね。ビートル隊に納入するバネの検品作業を終え、焼きそばパーティーを開いていたシンたちの前に、突如空から怪獣型ロボットが降ってくる。SSPと製作所の面々は、ギャラクトロンと名付けたそのロボットを調べ始めるが・・・。

 渋川さんが初めて部下を率いて登場したのが、何気に重要なところですね。これまで何故か一人でしか現れなかったので、「実は自分がビートル隊の隊員だという妄想に取り憑かれている人なのではないか」という説が割としゃれにならないぐらい自分の中で現実味を帯びてきていたのですが、これでようやく彼が本当にビートル隊の隊員だということが証明されたわけで、ホッとしたようななんだか残念なような・・・。しかしまあギャラクトロン、後半突入の一発目からこんなとんでもない奴が現れるとは思いませんでした。極端な思考パターンの平和主義者のテンプレートみたいな奴ですが、マガオロチに引き続きオーブの攻撃が通用せず、剣がオーブの体を貫いたところで次回に続く。

今週の動物戦隊ジュウオウジャー 第33話感想

 今までありそうでなかった、レオとアムのネコ科コンビの活躍回。久しぶりのブラッドゲーム参加となったアザルドが送り出したプレイヤーは、相撲大好きスモートロン。宇宙にも相撲があるのかと突っ込みたくなりますが、ニンジャがいるぐらいだからスモウも宇宙規模で人気なんでしょう。きっと宇宙サムライや宇宙ゲイシャもいるに違いない。土俵型のフィールドを展開して片っ端から人と相撲をとって投げ飛ばすという、クバル配下のプレイヤーたちの底意地の悪いゲームに比べればほのぼのささえ感じてしまうぐらいですが、勝てば勝つほど格付けが上がり強くなっていくというのが厄介ですね。相撲にまつわる操の思わぬトラウマさえなければ、ジュウオウゴリラに変身した大和が勝っていたでしょうに。大学の相撲部とともに稽古を積んで正々堂々スモートロンに勝ったレオと、いつもの小悪魔的誘惑でスモートロンの油断を誘い一気に勝負を決めたアム。これぞまさに相撲の奥深さ・・・と言ってよいものかどうか。話自体はユルかったですが、のぼりとか座布団とか相撲にまつわる小道具の数々が細かかったですね。そしていよいよ、次回はバングレイとの決着か。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第二話感想

 2話目にして二人目のライダー、仮面ライダーブレイブこと鏡飛彩登場。相手によってコロコロ態度を変える権威主義者のお手本みたいな父親を幼い頃から見て育ち、長じてからは才能に恵まれ若くして周囲から天才ドクターともてはやされれば、あんなすかした性格の奴が出来上がるのも無理はないですね。まぁ平成ライダーではクールを気取って出てきた奴ほど、後になってすさまじいキャラ崩壊を遂げるのが常ですから(現に極度のシスコンになった人とたこ焼きジャンキーになった人を見たばかりですし)、いつまでこの調子をキープできるのやら。

 その気になればいつでもレベル2に変身できるという事実には驚きましたが、患者をバグスターから分離できるのはレベル1だけ、というかたちでレベル1に必要性を持たせるやり方はうまいと思いました。しかし後々、自らさっさと患者から分離して暴れ始めるバグスターが現れそうで、そうなるとやっぱりさっさとレベル2に変身してレベル1が用済み扱い・・・ということになりそうな気がしてなりません。

 しかし、主人公は病気の原因をなんでもかんでも「ストレスではないか」と言ってしまうカンゾー先生みたいなノリだし、二人目は患者には関わらないという明らかに医師として間違ったポリシーの持ち主だし、次回登場する三人目に至っては無免許医。揃いも揃って自分が患者だったら絶対に看てもらいたくない奴ばかり。まだ2話なので早計かもしれませんが、どうも自分が現段階であまりエグゼイドを楽しめていないのは、単純に登場人物に好きな奴が一人もいないからなのでしょう。仮面ライダーWが探偵のドラマでもあったように、仮面ライダードライブが刑事ドラマでもあったように、医師たちを主人公とするならばエグゼイドも医療ドラマとしてこちらを納得させられるような、絵空事の物語だとしても地に足をつけるべきところはついているドラマを見せてほしいところです。