BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

総評 講談社キャラクター文庫小説仮面ライダーシリーズ

 というわけで、これにて一件コンプリートフォーム。

 玉石混交なこのシリーズでしたが、このたびめでたく全巻刊行。最後に、個人的に総評してみましょう。

作品 個人評価 概要
クウガ TV最終回から13年後を描く。一条さん主役でクウガの出番は最後にちょっとだけ。だがそれでいい。
アギト TV本編の再構成。真魚ちゃんのストーリー上のウエイトが高い。
龍騎 劇場版の再構成。井上氏の本気その1。みんなバックグラウンドがTVよりも壮絶。
ファイズ 過去に発行された「異形の花々」の増補版。井上氏の本気その2。覚悟して読まないとトラウマもの。
ブレイド 本編のはるか未来を描く。
響鬼 江戸時代を舞台に、まさかの変身忍者嵐とのコラボ
カブト × TV本編の一部抜粋と深夜特急もどきの後日談。どうしてこうなった。
電王 TV本編の最終回で明かされた謎の答えありきの話なので、本編未見の人には勧められない。
キバ TV本編の再構成。物語がスリムになっていてわかりやすい。名護さんに合掌。
ディケイド 本編とは全く違う物語。鳴滝が例のセリフを叫ぶ以外にもちゃんと仕事をやっている。
TV本編で描かれなかった話。とにかくフィリップが動く動く。
オーズ TV本編の過去、現在、未来の3つの物語。映司のその後の話が個人的にはお気に入り。

 あえて順位をつけるなら、1位:クウガ、2位:W、3位:響鬼、ですね。
 クウガはまさに別格の作品。ファンが読みたかった作品そのものと言ってもいいでしょう。問題点があるとすれば、TV放送時にクウガを見ていた人でないとこの作品を真に楽しむことは難しいことぐらいでしょうか。
 Wも文句の付けどころのない小説。いきいきと活発に動き回るフィリップは、ぜひ映像化で見たいところです。
 響鬼変身忍者嵐とのコラボという異色作でしたが、実に自然な展開で響鬼と嵐が共闘していてワクワクしました。響鬼の10周年あたりでぜひ映像化してほしいところです。

 ・・・と、多分に主観と偏見を含みますが、まとめるとこんな感じですね。フォーゼ編、ウィザード編も、いずれ読んでみたいものです。