BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 〜闇を照らす者〜 第23話感想

 あとのことを流牙たちに託し、自らの身を生贄にしてゼドムを封印しようとする符礼法師・・・ですが、ゼドムはこれを拒絶してあっさりと殺されてしまう法師。「ラスボスを封印する」というのは特撮でもアニメでもゲームでもだいたい失敗するのが普通なのである程度予想はしていましたが、このまま終わったら本当に犬死にであんまりですね。残された法師の魔導筆がゼドム打倒のカギを握ると信じたいです。

 一方流牙たちは最後の魔導ホラー・尊士と最後の決戦。走る車の上での殴り合い斬り合い、転がり落ちるコンテナの中での立ち回りなどは見ごたえ十分、普通なら十分に派手・・・なのですが、どうしても牙狼のクライマックスというと、「落っこちる巨大構造物の上での一対一の斬り合い」というイメージがあるので、地味に映ってしまうのは否めませんでしたね。鎧の召喚=必殺技という扱いも変わりませんでしたし。しかし、決戦の末についに黄金の輝きを取り戻した牙狼の鎧は感無量でした。鎧が輝きを取り戻すとともに、牙狼剣の鞘も鋼牙が使っていたころと同じ赤に戻るのも心憎いです。しかし、その本来の姿を取り戻した剣で最初に斬らなければならなかったのが母親とは・・・。このあたりの容赦のなさは、どの牙狼も変わりませんね。

 そして、ついに復活を果たしてしまうゼドム。メシア、ギャノンに続く、TVシリーズのラストを飾る伝説のホラー。果たしてその姿は・・・と思っていたら、ポリゴンで構成された大竹まこと、というのはあまりにも予想の斜め上をいっていて驚きました。私の場合今回の前に最後にTVで彼の姿を見たのが「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」の最終回、役どころこそ暗黒の神の兄である光の神ですが、暗黒の神によって民宿の押し入れに封印されていたり、暗黒の神の封印に必要な(股間の)オーブをヨシヒコに無理やりもぎとられたり、というあのドラマらしいあんまりな役だったので、そのギャップも相まって衝撃的でした。メシアやギャノンのような派手さはないものの、ホラーなのにサイバーな雰囲気を漂わせる独特な渋い風格のある貫禄はなかなかのもの。いよいよ次回が、実質上の最終回ですね。