BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

劇場版牙狼 -GOLD STROM- 翔 感想

 道外流牙を主人公とする「闇を照らす者」の続編となるシリーズの序章となる作品。ボルシティでの戦いで師や母を失いながらも、黄金の鎧に輝きを取り戻した流牙。ボルシティでの戦いの後莉杏とともに街から街へと渡り歩きながらホラーを退治する旅を続けていた流牙は、鎧に溜まった邪気を祓うため、ラインシティに住む高名な魔戒法師・リュメの元を訪れることに。リュメの絶大な法力によってホラーのいない平和な街となっているラインシティ。だがそこへ大昔の高名な法師・双竜が作った人型魔道具・阿号が現れ、リュメの力をもってしても消滅させることのできない太古の魔獣・デゴルの腕を持ち去ってしまう・・・というのが主なあらすじ。

 派手なアクションや豪華なCGとは対照的に、ストーリーそのものは非常にシンプルなのも牙狼の特徴ですが、今回は魔獣の腕を持ち去った阿号を止めるために戦いを挑む流牙と莉杏という輪をかけてシンプルなもの。それだけにストーリーの魅力は敵役である阿号にかかっているのですが・・・結論から言うと、とんでもないポンコツにしか見えないんですよね。誰がどう見ても明白な自己の矛盾に気づくこともなく行動する姿は、単に壊れているようにしか思えないのですが。鎧武者のような姿の戦闘形態がめちゃくちゃかっこいいだけにそのポンコツぶりが残念でなりません。まぁ敵役が残念なだけで、それ以外のアクションやCGは牙狼らしい安定のかっこよさです。新キャラのリュメやD・リンゴもいいキャラです。D・リンゴはこれから始まるTVシリーズにも登場するようなので楽しみです。