BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ガンダムビルドファイターズトライ 第6話感想

 西東京地区予選2回戦、VS成練高専戦。結論から言うと面白いことには違いないのですが、いろいろと残念な回でした。

 緻密な戦術派のチームという触れ込みの成練高専ですが、「戦場の支配者」という異名通りというよりは、開始から自分たちのペースに持ち込んで相手に対応の余地を与えず勝利するという、いわば知的ハメ技を得意とするチームという感じでしたね。まぁそういう戦い方はもちろんありなのでそれはそれでよいのですが、ひとたびそのペースが破られて相手のペースに持ち込まれるとほとんど為すすべなく一方的に瓦解してしまうとはいただけません。かつてシャアは「戦いは常に二手三手先を考えて行うものだ」と言いましたが、最初の一手が破られた程度であたふたしている有様で、よく「戦場の支配者」などと二つ名をいただけたものです。ついでに言うなら監督までいるのにこの監督が一番無能というのが・・・。相手チームの監督がラルさん(実際にはラルさんは監督ではないし、今回ラルさんは何もしてないのですが)だということを試合が終わってから知るって、スラムダンクで喩えるなら湘北の対戦相手の監督が、湘北の監督が安西先生であることを知らないまま戦うようなものじゃないですか。

 トライファイターズの勝ち方も私としてはちょっと不満でした。ウイニングガンダムのパーツがビルドバーニングガンダムとライトニングガンダムの強化パーツになるというのは確かに面白かったのですが、せっかく戦術を前面に押し出してくるチームが相手なら、小道具に頼らず純粋なチームワークで勝利を収めるところが見たかったですね。いまだにトライファイターズのバトルには個人の技量や機体の性能で押し切っている印象があるので、ここいらでチームワークの大切さを各人(特にセカイ)が認識し、しっかりと連携をとって戦う描写が見たかったのですが・・・。

 サカイ・ミナトを見ていて思ったのですが、必要以上にライバルとの勝負にこだわるあたり、こいつZガンダムのジェリドに似ているんじゃないかと思って今後が心配になりました。ジェリドの場合、そこそこ腕は立つしエリート部隊の将校という肩書きもあるし自分を好いてくれる女もいるし・・・と恵まれた境遇にあったにもかかわらず、ただカミーユにこだわりすぎたばっかりに残念な人生になってしまいましたからね。何かにこだわりすぎるのはよくないという反面教師にするべきです。