BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ガンダムビルドファイターズトライ 第20話感想

 キジマとルーカスの壮絶な一騎打ちの果てに、ガンプラ学園の勝利に終わった準決勝第一試合。続く第二試合は、トライファイターズとサカイの所属するビルドバスターズの対決だった。

 というわけで、長いこと続いてきたユウマとサカイの因縁に決着がつく回。試合の前にフミナから問われ、ユウマを目の仇にする理由を明かすサカイ。事情を知らなかったとはいえ、ライバルと認めた相手がバトルから降りたりまた復帰したりと定まらないのであれば、それは確かに穏やかではいられないでしょうね。そんなサカイに対して逃げていたことを言い訳もせず頭を下げて詫び、二度と逃げないという誓いをガンプラバトルで証明してみせると誓うユウマ。なんだかんだありましたが、ユウマもちゃんと成長しましたね。

 そして始まるトライファイターズVSビルドバスターズ。ガンプラという名の勇者ロボ・トライオン3への対策としてトライファイターズがたてた作戦は「合体させずに倒す、それができなければ合体中を狙って倒す」という、ロマンもへったくれもないもの。私が大会実行委員だったら問答無用で反則負けですね。フミナもユウマもガンプラガンダムは好きだけど「ロボットアニメ」についてはそうでもないんだろうなぁ。

 まぁ当然そんな姑息な手が通用するわけもなく、合体バンクを経て合体を遂げ、圧倒的なパワーでトライファイターズを窮地に追い込むトライオン3。勇者ロボの必須アイテムともいえる剣まで持ち出しておなじみのサンライズパースまで披露しましたが、いかんせん必殺剣のテンポが悪かったのが残念なところ。剣を構える→ブースト全開で突っ込む→空中高く飛び上がり剣を大上段に振りかぶって急降下→斬るシーンは見せず、剣を振り下ろした姿勢で着地したロボの背後で敵が大爆発、爆炎を背に目だけ光らせたロボのシルエットが浮かぶ、といういつもの大張ロボの必殺剣シークエンスでよかったのですが。


↑こんな感じ

 しかしフミナ、セカイの身を挺した後押しを受けて、一歩も引かずにサカイと戦い続けるユウマ。ここで時間切れ勝利を狙うために後退しようとするサカイを、ユウマとの決着をつけるように後押しするチームメイトたちが本当にいい奴らすぎます。彼らがいなければサカイはつまらない意地を張り続けるだけの男のままだったでしょうし、本当にサカイは仲間たちに恵まれましたね。双方ボロボロになりながらの死闘の末、ついにそれを制したのはユウマのライトニングガンダム。あそこは何発もビームを連射するのではなく、必殺の一発で決めた方がかっこよかったようにも思えましたが。