BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ガンダムビルドファイターズトライ 第12話感想

 トライファイターズに対して圧倒的な力で暴威を振るうアドウ・サガのガンダムジエンド。その時、黒雲に生じた裂け目から降臨したのは、全身を真紅に染めた伝説のガンプラだった・・・。

 というわけで前回の続きから。BGMが流れるだけで誰が来たのかわかる時点で笑えるのに、黒雲が裂けて光と共に降臨するわ、枯れていた花がその光を浴びて再び花を咲かせるわ、いろいろとやりすぎな演出と共に現れたのはご存じ三代目メイジン・カワグチ。どうやら前作の後でガンプラバトル世界選手権三連覇という偉業を成し遂げて殿堂入りしたらしく、その愛機であるアメイジングレッドウォーリアも伝説のガンプラとして広く知られている模様。大仰な登場をしただけのことはあり、トライファイターズを圧倒したサガの攻撃をものともしないその強さ。プラモ狂四郎は世代ではないし読んでもいませんけど、動くレッドウォーリアは確かにかっこいい。40代の人たちは歓喜してるでしょうね。しかし、同年代のファイターたちよりも図抜けて強いであろうサガでさえ、メイジン曰く世界大会では通用しないとは・・・どういう状況になっているんだ、今の世界大会。

 メイジンの活躍はサガとのバトルに留まらず、ユウマの豆腐メンタルを鍛え直すためのバトルにおいても大活躍。手持ちの武装がサーベルしかなかったとはいえ、狙撃仕様のライトニングでガンガン接近戦をしかけていくのがメイジンらしいですね。「本気で遊べ」「ガンプラに限界はない」と、ガンプラバトルにかける情熱もかつてのまま。昔、同じように赤い機体のエースパイロットでグラサンをかけていた人と違って、若者(メイジン自身まだ20代ですが)の導き手としてちゃんと役目をはたしていて何より。それにしても、メイジンがユウマに言った「お姉さん(=チナ)には世話になっている」というのはどういう意味なのか・・・。

 一方、ユウマを追っていたフミナの前に現れたのは、かつて彼女がその華麗なバトルに魅せられた女性ファイター。その名は、レディー・カワグチ・・・ついにメイジンという名はデビルマンとかキン肉マンとかと同じ域にまで達してしまったのでしょうか。まぁ、女流棋士にもクィーン称号というのがありますから、この7年の間に新たにできた称号かもしれませんが。メイジンのことをお節介という彼女ですが、以前予選のバトルを見たことがあるとはいえ初対面のフミナに足りないものを指摘するためにバトルをしてやるあたり、似たり寄ったりですね。相変わらずSDガンダムの戦闘作画は半端ありません。フミナを完膚なきまでに下し、多くを語らず去っていったレディー。フミナが気づいた、彼女に足りないものとは・・・。

 そして、気絶から目を覚ますなりドラゴンボールの悟空そのまんまのセリフを吐きながら、ビルドバーニングを直すべく工作室へと向かうセカイ。誰もいない・・・かと思いきや、テラスには一人の銀髪の少女が。驚くセカイに「きれいね、あなたのガンプラ」と声をかける彼女は・・・って、前作のアイラに引き続きまた見るからにララァとかフォウとかステラとかそういうポジションの子が来ましたよ。まぁ、アイラは初登場のシーンこそもろにララァのパロディでしたが、実際は事前の予想の斜め上を行く腹ペコツンデレ娘だったので、この子も初見のイメージだけで判断するのは早いですが。というか、この子も加わって三角関係が四角関係になるのか。そのうちそっちの勝負もガンプラバトルで白黒つけようとするんじゃなかろうか。

 とまぁ、「ご覧のとおり変人だ」と言わんばかりの人たちが登場して強烈なインパクトを残していった回ですが、〆は視聴者から忘れられそうになっていたサカイが大阪のガンプラバトル部に土下座して入部を頼むところ。ようやくユウマと同じ土俵で勝負する決心がついたようで、そこは大いに結構なのですが、これでまたジェリド化が進行したような気もするなぁ・・・。