ビクトルギエルを倒すべく内部からシステムを暴走させようとするマナ、そしてそれに呼応して最後の変身でビクトルギエルに挑むヒカルとショウ。ついに最後の決戦が幕を開けた！
・・・というわけで最終回に相応しく、オールキャスト登場の豪華なフィナーレでした。個人的にはヒカルの幼馴染の中で「ギンガＳ」ではただ一人まだ出番のなかった健太にちゃんと出番が用意されていたのがうれしいところでした。避難所の人たちに和菓子を配る美鈴、降星町からライブを中継して雫が丘の人々を勇気づける千草と健太。そして、避難所を襲撃した宇宙人と戦うUPGとビクトリアン。ウルトラマン以外にも全員が自分にできる戦いを繰り広げているのが実に見事でした。しかし、ナックル星人とチブロイドをまとめて一発で消し去るとは、さすが女王は格が違いますね。そして戦いながらしれっと「我に勝算あり！」と叫ぶゴウキ。いや、確かに局は同じだけど・・・。キャラもほぼ同じだし、やっぱりこの人、超神界からやって来た人なんじゃ・・・。一方、すっかりルギエルの力を我が物とした気になっていたエクセラーは、復活したそのルギエルによってあっさりと人形にされる末路を迎えることに。ここまで物語を引っ張ってきた悪役とは思えませんね。
ウルトラ6兄弟の力を受けたギンガとビクトリーの攻撃、そしてマナが自らを犠牲にして起こしたシステムの暴走によって、ついにルギエルは消滅。前々からそうではないかと思っていましたが、やはりギンガとルギエルはドラゴンボールの神様とピッコロのようにもとは一つの存在だったのですね。前作ではいまいちよくわからなかった、全ての生命をスパークドールズにして時間を止めようとする行いの理由も、彼なりに世界を幸福にするにはどうすればよいかを考えた結果だったとは。しかし、勝利を収めたのは次の世代へと受け継がれる命のつながりを信じたギンガ、そして人類でした。ルギエルと共に消滅したかに見えたマナも、キサラ女王が友也に託したペンダントに自らのバックアップデータを残していたので一安心。
前作と同じく大味なところはあり突っ込みどころは満載でしたが、それも含めて「ウルトラマンギンガＳ」を楽しませていただきました。まだ劇場版が残っていますが、ギンガとビクトリーの次なる冒険を期待しています。
