ウルトラマンギンガの世界からウルトラマンエックスの世界へとやってきたものの、エックスとビクトリーのコンビにボコボコにされ、苦し紛れに別世界から怪獣たちを呼び出そうとしたら、そいつらを倒したギンガがやっていたという、どう考えても勝ち目のないモルド・スペクター。主人公たちのピンチを挟んだ前後編ならしょっちゅうですけど、悪役のピンチを挟んだ前後編というのはさすがに見たことがありません。エックス、ビクトリーに加え、のっけから槍を振り回して殺る気満々のギンガまで加わり、さすがに形勢不利と判断して撤退するモルド。このときモルドが放った光線を片手で完全に防いでいるあたり、相変わらずギンガの反則的な強さがうかがえます。
ショウ、アリサとともにXioに迎えられるヒカル。人間がウルトラマンになるということに興味津々のメンバーでしたが、そのうちエックスの正体に気づく伏線になるか。自らの理想である人間と怪獣の共存を語る大地に、これまで出会ったウルトラマンたちの話をしてその後押しをするヒカルとショウ。特にコスモス＝ムサシの話は、大地を大いに元気づけたに違いありません。こうして見ると、もうすっかりヒカルとショウも先輩の風格が身につきましたね。
一方、モルドとギナはマーキンド星人（ULTRASEVEN X以来の登場なのにひどすぎる扱い）から手に入れたメカゴモラを暴れさせ、その隙にXioで保管されているスパークドールズたちを巨大化させ新たなグア軍団を結成する作戦に打って出ることに。こいつらネガタロスみたいに妙に自分たちの軍団結成にこだわりますね。まぁおかげで、サイバーゴモラVSメカゴモラという、まさかの人造ゴモラ対決が見られました。そして、三大ウルトラマンとモルドの決戦。ギナに加えジュダの怨念とも合体してパワーアップするモルドでしたが、その結果が剣の柄にジュダとギナの顔が付いただけというのはなんともしょぼい・・・。まぁ、アンドロメロスで合体した時の姿はそれ以上にキモイものだったので、どっちがよいかとは一概には言えませんが。しかし、エックスがエクシードエックスに変身し、ギンガとビクトリーがギンガビクトリーに合体したとあっては、やっぱり勝ち目などあるはずもなく、ご丁寧に武器を一つずつ壊された挙句とどめを刺されるモルド。最初からわかっていましたが、相手が悪すぎたとしか言いようがありませんね。そしてヒカルたちはノアアーマー装備のエックスに送られ、元の世界へ。陣野隊長や友也はともかく、ゴウキとサクヤは後でヒカルたちから向こうの世界でのことを聞かされ置いてけぼりを食らったことを悔しがりそうです。
