BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第23話感想

 ついに政府から自衛隊に下った出動命令。翡翠宮の外務官僚たちと帝都の監獄に収容された講和派貴族たちを救うべく、自衛隊の電撃的救出作戦が敢行される。

 ゾルザルが好き勝手やってくれたおかげでフラストレーションの溜まる展開が続きましたが、ようやくに自衛隊のターンが到来。第三巻のクライマックスに当たる局面ですが、第一巻のクライマックスであるイタリカ攻防戦とは逆に、電撃的な侵攻による敵拠点の制圧と要人救出、その後の速やかな撤退という作戦となりました。まず先行して敵地に潜入していた部隊と航空機によって障害となる敵部隊の排除及び施設の制圧。露払いを行ったうえで空挺部隊が一斉に降下し目的地へ救出。要人を救出後、ヘリと高機動車で速やかに撤退・・・という、まさに要人救出作戦のお手本のような作戦でしたね。冒頭で狭間陸将が言ってとおり、現代戦においては速度が何よりも重要。敵に対応するだけの時間すら与えずに作戦目標を達成することが現代戦の要であるということが、自衛隊の手際のよい作戦によってよく表現されていました。特に本物の第一空挺団が監修しただけあって、空挺降下のシーケンスは非常に丁寧に作りこまれていましたね。

 さて、残すところあと1話。部下が心配で帝都へと飛ばしてきた伊丹ですが、着いた頃には作戦は既に無事終了。ここでピニャを救出したとしても話としては中途半端ですし・・・。