BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第21話感想

 前回の菅原の決断により引き起こされた、薔薇騎士団と掃除夫たちの衝突。この事態を引き起こした人間として、逃げることなく事態を見届ける菅原とシェリーは強いですね。翡翠宮の官僚たちを救出すべく自衛隊を動かそうとする嘉納大臣ですが、アルヌスを訪れている各国の代表団とマスコミの目を気にする首相はこれを拒否。首相が悪役のように描かれていますけど、国益を守るうえで何を守り何を捨てるか、複雑な取捨選択を迫られる政治という場においては、実際のところどちらが正しいのかは、ただ後世の人間にしか評価のできないことなんですよね。

 一方、ロンデルに戻ってきた伊丹たちは言葉巧みに人を操り暗殺を行う「笛吹き男」にそそのかされた宿の下男たちの襲撃に遭うも、難なくそれを回避。「一度騙された人間は何度でも騙される」というレレイの言は、一種冷徹ですが真理ですね。一度騙された人間ほど、今度は騙されまいとするあまり、別のところに隙が生まれて今度はそこをつけこまれる。帝都ではピニャがゾルザルに幽閉され、いろいろとフラストレーションの溜まる展開ですが、嘉納大臣は首相を説き伏せて自衛隊に出動命令を出し、伊丹たちも逆に笛吹き男を誘き出そうと行動を開始。次は自衛隊のターンです。