BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第19話感想

 まさかのティラミーゴ(とメルト)の主役回。のっけから草野球を楽しんだり、金八先生のオープニングみたいに土手を歩きながら道行く人とあいさつを交わしたり、完全に地域に溶け込み人間社会での暮らしを満喫する様子を見せるティラミーゴ。なんと、学校に勝手に入っても怒られないばかりか、子供たちの人気者。この学校、カナロが勝手にプールに入ってたりするし、不審者が侵入しまくってますが大丈夫なんでしょうか。いや、実際大丈夫ではなかったのですが・・・。

 

 そんな学校で働いている、子供たちがルールを守ってくれないことに頭を悩ます美佐子先生。演じるのは特撮ファンにはすっかりおなじみの滝裕可里さん。これで彼女はライダー、戦隊、ウルトラ、メタルヒーローという四大特撮シリーズすべてに出演を果たすという、男女問わず類を見ない偉業を達成したことに。めでたい。そんな彼女に目をつけたクレオンが彼女を母体に生み出したのが、ルールを破った人間を脱出不可能な教室に閉じ込める能力を持つアラクネーマイナソー。戦闘能力はからっきしだが特定の条件下では無敵という、ジョジョのスタンドにいそうなこのマイナソーにはリュウソウジャーも大苦戦。メルトとティラミーゴを除き教室に閉じ込められ、吊り天井に押しつぶされそうになる大ピンチに。このピンチに仲の悪かったメルトとティラミーゴが協力して活躍。とはいっても、ティラミーゴがやったのはマイナソーに噛みついて、ルールだらけの校内から運動場へ引きずり出すという、力技もいいところでしたが。今回途中から姿の見えなくなったワイズルーですが、なんと教室で高笑いしたのがルール違反とみなされて教室に閉じ込められ、仕方なく子供に変身してリュウソウジャーをやりすごしたものの、危うく一緒につぶされかけたというしょうもないことになっていたというオチまでつきました。前回のオチから学んだのか、美佐子先生と出会ったカナロが真っ先に左手の薬指を確認してそこにあった指輪を見て悔しがる場面もあって、今回はギャグ回として完全に文句のない出来栄えでしたね。さらに、ルールを守ること自体を目的化せず、どうしてルールを守らなければならないかを子供たちに教えてほしいとティラミーゴが美佐子先生に頼んだり、教育的にもちゃんとしていました。いつもがいろいろ足りないので、今回みたいに出来が良すぎる話があると、逆に落ち着かないですね。