クレオンが呪いの鏡を媒体に生み出したサタンマイナソー。それはメルトが子供の頃から見ていた悪夢に登場するマイナソーだった。相手の恐怖を具現化し自らの強さに変える敵に対してリュウソウジャーはどう立ち向かうのか…「恐怖の克服」という特撮の王道的なテーマで描かれた話でしたが、そこはリュウソウジャー。いろいろとツッコミどころが満載でした。まず、アスナの恐怖。そりゃあ女性でなくとも太ることは怖いには怖いですけど、もっと他に怖いものはないんでしょうか。また、恐怖を具現化する手段が霧だということに気づいての対応。「霧だから乾かせばいい」って…思いついてもうまくいくとは思わんでしょう普通。恐怖を具現化するような霧は普通の霧とは違う、もっとこう魔術的な何かのはずなのに、まさか本当に乾かせば消えてしまうとは。ほとんどノリがキン肉マン。そして、マイナソーの母体が鏡だとわざわざクレオンが自分からばらしてくれたにもかかわらず、鏡を壊すのではなく正攻法でマイナソーを倒すというのも。まぁこれまでの無機物由来のマイナソーも母体となったものを無闇に壊そうとはしてこなかったので、これは彼らなりの優しさなんでしょうけど。リュウソウジャーのこの令和の時代らしからぬ昭和的な強引なノリはもはやこの番組の味なので、なんだかんだ言って楽しめてるのでよいのですが。