BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第46話感想

 ヤバソードの暴走の原因は定かではないものの、このまま手をこまねいていては状況は悪化する一方だということを改めて認識するコウたち。そこへ現れたティラミーゴは、かつてと同じように自分たち騎士竜とリュウソウカリバーの力でエラスを眠らせることを提案。しかし、それは騎士竜の封印を意味していた。最初は反対したコウだったが、ティラミーゴとさしで語り合い、自分たちと同じく騎士竜たちもまた使命に対する覚悟を決めていることを理解し、自らの使命を果たすために再びエラスのいる神殿へと向かう…。

 

 このところ毎週のようにエラスのいる神殿に攻撃を仕掛けてますが、さすがにドルイドンもバカではなく、リュウソウルに反応して攻撃してくる結界を用意。これに対し、コウとアスナは結界を解除するためにリュウソウルを置いて丸腰で神殿に突入しますが、そこへ立ちはだかったプリシャスによってピンチに。いや、ピンチと言ってもアスナがいきなり岩壁をもぎとってプリシャスにぶつけたりしたので、そっちの方に驚いてしまいました(コウも驚いてたし)。そこへ忽然と現れたセトー。こんな時のために用意していたという彼の策とは、なんとガイソーグと色違いの鎧兜。それを装着して、まさかのリュウソウブラウンへと変身するセトー。ところが、強そうなのは見た目だけ。自認するとおり中身はオッサンなので戦闘力はまるでなし。いや、あんた今まであんなに訳知り顔でいろいろ言ってきたのに戦闘力はからっきしかい。そんな間抜けなノリのリュウソウブラウンでしたが、ご親切にもプリシャスまでその間抜けなノリに乗ってくれたおかげで、隙を突いて結界の解除に成功。表でガンジョージを倒した残りのメンバーが合流し、怒涛の連続攻撃でプリシャスを圧倒。リュウソウブラウンもソウルを使って効果的にリュウソウジャーを援護してましたが、まるっきりRPGとかでよくいる戦闘力はないけどバフやデバフをかける役として優秀なキャラですね。そして、自らも限界を超えることができたと満足そうに語り消滅するセトー。かっこいいんだか悪いんだかよくわからない最期の活躍でしたが、おつかれさまでした。

 

 改めてエラスの前に立つリュウソウジャー。しかしそこに現れた満身創痍のプリシャスは、エラスに告げられた衝撃の事実を明かす。なんと、ドルイドンだけでなくリュウソウ族もまた、エラスによって生み出された存在だった。エラスは最初にリュウソウ族を生み出し地球を守らせようとしたが、リュウソウ族が仲間同士で争いを繰り返したため、彼らを滅ぼそうとドルイドンを生み出した。しかしそのドルイドンも地球を征服しようとしたため、いまやエラスはリュウソウ族もドルイドンも滅ぼそうとしている…。まさかこんなところでリュウソウ族に石ノ森ヒーロー的なオリジンがあったことが明らかになるとは思わなかったので大いに驚いたのですが、一方でこれって一番悪いのはリュウソウ族でもドルイドンでもなく、そんな不出来な連中しか作れなかったエラス本人じゃないかと思うのですが。そんなエラスはもはやリュウソウ族やドルイドンに留まらず、この星を丸ごと作り直すと無茶苦茶を言い出しました。人間の出来が悪いと、そいつらを作ったのが自分であることを棚に上げて大洪水を起こしたりして世界をリセットしようとするのは神様にはよくある身勝手な行動ですが、エラスもご多聞には漏れないようです。いよいよ残り2話。リュウソウジャーはこの造物主に対して、いかにして立ち向かうのか。