BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード15 感想

 いまだろくに口も利いてくれないマブシーナ姫に対して、テレパシーで会話を試みようとするもうまくいかない宝路。そんな中、自ら地球へとやってきたクランチュラが仕掛けるゲーム「ダルマさんがヨドんだ」に、マブシーナが巻きこまれてしまい…。

 

 いまだわだかまりの解けない宝路とマブシーナの関係改善に、時雨が意外なかたちで役立つ回。これまでに主役が回ってきた2話とも完全に面白おかしく料理されてしまった時雨ですが、今回も変なドラマに出たりキスシーンに備えてリップクリームを塗りたくったりと、面白おかしいには変わりありませんが、女性の気持ちには敏感だと豪語するだけのことはあり、マブシーナの髪から彼女が宝路のテレパシーを受け取っていたことを確信し、宝路の作戦をアシストするという、ようやくいいところが描かれましたね。まぁ確かに女性の気持ちを察することはできるんでしょうけれど、そこから女性の気持ちを傷つけまいと変な気遣いをするから、このあいだみたいにメンヘラ女につきまとわれたりするのですが。

 

 一方、ようやく自ら地球へと赴いてきたクランチュラ。地球の文明を利用して地球を侵略する、という独自の美学があるのはいいですが、果たしてダルマさんが転んだで知空を侵略できると本当に考えていたのやら。まぁさすがにクランチュラも本気でそう考えていたわけではないでしょうから、半分は日頃好き勝手し放題ガルザのせいで溜まった鬱憤晴らしが目的だったんでしょうけれど。また、地球侵略のためのインスピレーションのもとになるものを探すのも目的だったらしく、本人は満足そうにマシュマロを頬張っていましたが。どこでそんなもん手に入れたと思いましたが、考えてみればこのスーパー戦隊の世界では、悪の組織の幹部が街の和菓子屋に普通にやってきて普通に金を払って芋羊羹を買っても何も不思議に思われない世界でしたね…。