BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード21 感想

 第2のカナエマストーンの在処を探し当てた宝路だったが、既に何者かによって持ち去られたあとだった。そこに邪面師の出現、さらには宝路が恐れていた魔女の呪いがついにマブシーナにも襲いかかり、キラメイジャーは窮地に立たされることに…。

 

 マブシーナにかけられた魔女の呪い。その詳細がついに明らかになる回。まぁ呪いがかかった経緯自体は特に予想外のことはなかったのですが、二つ疑問が。一つは、なんでわざわざ国の中心である王と王妃と王子が雁首揃えて自ら魔女討伐に行かなければならなかったのかということ。こういうのは軍隊から選抜された討伐隊とかが任される任務でしょうし、仮に王自ら出陣するにしても兵隊が護衛につくのが当然でしょう。まさかクリスタリアには軍隊がないとでも言うんでしょうか。ヨドン軍とはクリスタリア侵攻以前から戦っていたはずなのに? もう一つは、「王の一番愛する女性にふりかかる」という呪いの内容。これって、その王が死んだとしても継続して効力を発揮するものなんでしょうか。もしそうではなく、王が生きていなければ呪いの効力が継続せず、なおかつ今マブシーナにそれが発動した、ということになれば、それはやはりオラディン王はまだ生きている、ということの証拠なのではないでしょうか。

 

 意外と早く登場した第2のカナエマストーン、リバーシア。その能力は「時間逆行」。これまたすごい力を持っていますが、これを奪って作戦に利用していたツリザオ邪面の描写を見る限り、単に時間を巻き戻すというのではなく、タイムトンネルのようなものを発生させて過去に干渉できる、さらには過去と未来とを行き来できる、「時間逆行」というよりは「時間移動」と言った方が正しいもののようですね。しかしこんなすごい力を持つアイテムを手に入れておきながら、やることが時間を超えた人間フィッシングって、まさに豚に真珠、宝の持ち腐れ…。ガルザやクランチュラに献上しようという組織人らしい考えがツリザオ邪面の頭になかったのが不幸中の幸いです。というかガルザもクランチュラもツリザオ邪面の動向は監視していたはずなのに、なんで取り上げなかったんでしょうか。それにしても、ツリザオ邪面の体が濡れていたことと体に張り付いていたチラシが、翌日先回りして行動するための伏線だったとは。相変わらずこの番組は伏線の張り方が一味違っていて面白いです。

 

 ツリザオ邪面を見事に退治し、カナエマストーンを取り返すことにも成功したものの、クランチュラが召還したモーターボートバスラは意外にも強く、なんとそのまま来週に続く。普通だったら二話跨ぎになるとは思わないようなところでなりますねこの番組は。それにしても、キングエクスプレスじゃないと対応できないけどジョーキー来ねえだろって…。敵のメカが来ないからピンチに陥ってるというのも、よくよく考えるとおかしなことですね。