BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第29カイ! 感想

 配達の途中でステイシーから勝負を挑まれる介人。ジュランたちもその助太刀に駆けつけようとするが、その頃オープンカフェでスイーツを楽しんでいたヤツデとマジーヌのところにテニスワルドが出現。テニスワルドにテニスボールをぶつけられたヤツデは、テニスボールの姿に変えられてしまう。テニスワルドにはテニスでしかダメージを与えられない、ということでテニスの練習を始める介人たちだったが、「テニスはマンガで読んだ」というゾックスの指導の下、おかしな特訓が続くことに…。

 

 公式サイトのスタッフの談話によれば、そもそもステイシー役の世古口さんの特技がテニスということで、どうにかそれを生かした話を作れないか、というのがこの話が作られたきっかけだったようですが…どうしてこうなった。まぁ、この日本には令和になっても昭和のスポ魂マンガの如く必殺打法の応酬を重ね読者の腹筋を崩壊させる、とある有名なテニスマンガがあるので、ゾックスの言うように「テニスは格闘技だ」となるのは自明と言えば自明なんですが。テニスワルドの放った必殺ショットの爆発によって吹き飛ばされるゼンカイザーとツーカイザーを見て、「ここだけ見てテニスしてると思う人は絶対いないよなぁ」と思いました。そうして二人がピンチになったところで、ヤツデを助けるためにコートに現れるステイシー…いや、サトシ。「基本に忠実なパーフェクトテニス」でテニスワルドを圧倒し、仮面を外して攻撃が通るようになったテニスワルドを、最後は介人たちが普通に必殺技でトドメを刺すのでした。そんな大活躍のサトシをとうとうゾックスも初めて認めたのですが、今までさんざんボコったり騙したり強請ったりしてきたうえで初めて認めるのが「基本に忠実にテニスをしたから」って、いくらなんでもあんまりでは…。