BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーリバイス 第35話 感想

 ついに自らの野望を実行に移すべく大きく動く赤石長官。大二たちはそれを止めようとするが…。

 

 ついに表舞台へと出る悪の黒幕と、それを止めようとする主人公たち…と書けば、盛り上がって当然のはずなんですが、いつにも増してツッコミどころ満載の話でしたね。まぁ何を置いてもまずツッコまなければならないのは、赤石長官の大根芝居。去年のマスターロゴスの誰も言うこと聞いてくれない殺し合いしてもらいます宣言に比べればマシとはいえ、明らかにウキウキしてる気持ちがダダ洩れで、とてもじゃないけど本来演ずべき「強大な悪の力の前に絶望してしまった司令官」には見えず、爆笑してしまいました。そんな抱腹絶倒の大根芝居に、いつもの如く特に文句もツッコミも口にせず黙ってギフテリアンをポコポコ出して付き合うギフもなんだかシュール。そんなガバガバな長官とギフでしたが、それを阻止しようとする大二は大二でまたひどい。阻止のためにたてた作戦は、一輝やさくらにすら無謀だと心配されるほどのお粗末なもの。あの長官、ベイルと話してるところを普通に朱美さんに見られるぐらい黒幕なのを隠す気ゼロだったんですから、正体を暴くための証拠を集めるチャンスはもっと前からいくらでもあったはずでしょうに。そもそもやたらと「フェニックスに正義を取り戻す!」と息巻いてますけど、長官はこの通り最初からギフの手先だし、若林司令官は第1話の時点でザブングル加藤に成りすまされてるし、ヒロミさんは人体実験されてボロボロになるしで、この組織のどこに今まで正義があったんだと言いたくなります。で、そんな敵も味方もグダグダの中、最後は光がオーバーデモンズに変身して一輝たちを救出したわけですが、新ライダーが登場したというのにこんなに盛り上がらないのも珍しいですね。初期のセイバーでソードオブロゴスの剣士たちが毎週のように登場していた頃だって、もうちょっと盛り上がっていたでしょうに。まぁ一応ここ数週のあいだに、さくらの力になりたいと光が思い悩む描写はちらほらと挟んでいましたけど、そんなものでは全くお話にならないぐらい、視聴者の光に対する関心が全然ないところで変身させたところで、盛り上がれという方が無理でしょうに。なんだか赤石長官が動き出したあたりから、それまではそれなりにちゃんとしていた展開だったのが急に粗くなってしまいましたね。どうしてこんなことになったのか…。