BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン27話 感想

 採石場で一対一でにらみ合い、相対するタロウとソノイから始まった今回の話。互いに宿敵と認めあう二人の、決闘の時がついに訪れたのだ。さすがに前回が前回だっただけに、今回はシリアスなノリで行くのか…と思わせておいて、そこは暴太郎戦隊ドンブラザーズ。当然そんなわけはなく、例によってツッコミどころ満載の展開に…。

 

 まず、そもそもソノイが決闘を挑むシーンが、ドンブラ一同がプールで楽しんでる中、プールに飛び込んだタロウの目の前にいつもの服のままで現れ決闘を挑むというもの。いや君、早く決闘を挑みたいのはわかるが、せめて陸上で話をしなさい。決闘の意思を伝え、一張羅がびっちょびちょの状態で何事もなかったような顔をして去っていくのもシュール。その後の特訓のシーンを見てもわかる通り、ソノイ当人は大真面目なつもりなんでしょうけど。そんなソノイに対し、タロウの方もある意味いつも通りのマイペースで、決闘のその日も仕事をしていて、しびれを切らしてやってきたソノイがまたもや仕事を手伝う羽目に。

 

 そんなこんなで、ようやく始まる決闘。対峙するなりタロウはソノイが相打ち覚悟のつもりであることを見抜き、迂闊に動けず膠着状態に。そこに現れる空気の読めないジロウと、いつも通り突如乱入してくるムラサメ、そして忍者おじさん改め魔法使いおじさん…いや、ジロウとムラサメはわかる、けど最後のお前はほんとになんなんだ。さらに獣人の集団まで乱入し、二人の決闘を邪魔させまいとはせ参じたお供たちとソノニ、ソノザも加わって大乱戦に。仲間たちのアシストを受けてその場を脱した二人は、改めて決闘のやり直しへ。ここで獣人がかつてドン家が人間の代わりとなる脳人のエネルギー源として開発した失敗作であることが明らかになりましたが、相変わらず思わぬところで物語が進みましたね。どっちが勝っても後腐れがないようにしよう、という意気込みを「食べ終わった果実の種を捨てるように」と例えるも、「それだと後からまた実がなる」とタロウに言われ「履きつぶした靴を捨てるように」と言い直し、「前のたとえの方がよかった…」と内心後悔するソノイ。こんなときまでなにをやってるんだ君は。そして、決闘は一瞬で決着。一刀のもとにソノイは倒れ、先にソノイが言っていた通り、一切の未練も残さぬように立ち去るタロウ。しかし、残されたソノイの体をふらりと現れたムラサメが抱え上げ、どこかへと持ち去っていく…。