BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーギーツ 第11話感想

 今回はいろいろと新事実が明らかになりましたね。まず、英寿がデザイアグランプリに参加し続けている理由。母親と再会するため、というのは前回までで明らかになっていましたけど、じゃあどうしてそれを直接デザイアカードに書かないんだ?という当然の疑問に対して、書いたけど受理されなかった、という明確な答え。そりゃあそんなあからさまに不審な事したら、運営が何か関わってると怪しまれて当然ですね。偽の母親を仕立て上げるとか、もっとうまいこと疑惑を逸らすことは考えなかったのでしょうか。まぁ、そんなもの英寿にはすぐバレるに決まってますけど。

 

 デザイアグランプリから脱落した景和や祢音が本来の望みを失ったかのような性格の変貌を遂げていたことも、脱落者は記憶と一緒にデザイアカードに書いた願いを望む心を失うというという、参加者に秘されているペナルティ(?)が存在することが英寿の口から明らかに。ジャマトに倒されればこの世から消滅、生きたまま脱落をしても記憶と一緒に願いを望む心を失う。こうもハイリスクでは誰だって参加するのに二の足を踏むのが当然ですから、運営が公表したがらないのも当然ですけど、願いが強ければ強いほど、それを失うことはアイデンティティの喪失に等しいものになりますから、これは本当にひどい話ですね。

 

 そして、ジャマトがライダーに変身するという異常事態に、どこかに電話をかけるゲームマスター。その電話が取られることはありませんでしたが、そこはまるで農園のような場所ではあるものの、これまでに死亡や脱落をしたライダーのドライバーやバックルが肥料のように山積みにされ、そして栽培されているのは大量のジャマトの幼体という異様な場所。そこにはジャマトの幼体を我が子のように慈しむ、農夫のような恰好をした謎の男が…。デザイアグランプリも一種のギャンブルである以上、「ギャンブルで一番儲かるのは胴元」という真理に照らし合わせれば、運営とジャマト側がつながっていることは当然予想の範囲内でしたが、こんなかたちでその一端が明らかになるとは思いませんでしたね。しかもジャマト側の方はゲームマスターの思惑を外れた動きをし始めているようで、早くもその関係には破綻の兆しが見られるようですが…。