BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン42話 感想

 ある日タロウが真一の家に配達に行くと、出てきたのはなぜかはるか。真一は彼女を妹と呼び、さらに後から出てきた雉野を父と呼ぶ。喫茶どんぶらに行ってマスターに尋ねても彼らは家族だと言い、タロウは首をひねるが…。

 

 冒頭からいつも以上にわけのわからないことになってましたが、こんなことになってる理由はすぐあとの食卓のシーンで明らかに。真一たちに交じって食事をする、あからさまに怪しい山伏姿の男。実はこの男、霊能力者を騙る詐欺師であり、被害に遭った客からの相談に乗った真一は、この男を捕まえるためにはるかと雉野に声をかけて家族のふりをして一芝居打っていたのでした。当然、嘘をつけないタロウには声がかからず。しかし、なぜか雉野は父親と母親の一人二役。父親役をやらせて母親は死んだか離婚して出ていった設定にすりゃいいのに…。その後も呼んでないのに来てしまった翼やジロウ、さらには怪しんで再びやってきたタロウまでを「実はうんぬんかんぬんで」と事情を説明して巻き込んで苦しい芝居を続けていく真一たち。前々からドンブラは実写というよりアニメ的だなと思ってましたが、うんぬんかんぬんで話が通じるとなると、いよいよそのアニメっぽさも来るとこまで来たという感じがします。

 

 さすがの詐欺師も怪しみ、今まで通りのやりかたではらちが明かないと、深夜に泥棒に入る作戦に変更(お前は詐欺師だろ)。そこで彼が見たのは、死んだ娘に電話をかける母(みほちゃんに電話してるだけの雉野)、寝ぼけてバケモノ(オニシスター)に変身する娘、昼間とは人が違ったように狂暴な面相で迫る娘のカレシ(闇ジロウ)、突然死した直後復活する兄(タロウ)…という、何も知らない人から見たら化け物屋敷の住人にしか見えない連中。たまらず逃げ出した詐欺師はそのままヒトツ鬼に変身してしまいますが、なんとよりにもよってゴレンジャーの鬼。最初のスーパー戦隊の鬼がこんな奴でいいのか…。ゴレンジャーハリケーンで攻撃してくるヒトツ鬼を、ボール爆弾を奪ってロボのパーツ間でパスをするゴレンジャーハリケーン返しで勝利するドンブラザーズ。事件後、詐欺師も警察に逮捕されて一件落着…でしたが、これ、年内最後の話ですよ? 最終回まであと10話もないのに、こんなほんとにいつもどおり(といってもやっぱり頭おかしい話ですが)のドンブラザーズをやってていいんでしょうか。