BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーギーツ 第16話感想

 ラスボスジャマトは倒したのに往生際悪く英寿がデザ神になるのを認めないゲームマスターの仕掛けた最終ゲーム「キツネ狩り」。英寿を脱落させるためだけという目的がむき出しのゲームに、景和も祢音もさすがに躊躇するが…。

 

 いやぁ、今回は痛快な展開でしたね。今まで英寿の嘘に乗せられるばかりだった景和が、英寿にすら目的を悟らせないまま、英寿と全力で戦ってゲームマスターが自らとどめを刺しに来るように仕向ける罠を張っていたとは、成長したものです。親がスポンサーという立場を発揮して、ゲームマスターの横暴をより上位の存在だったゲームプロデューサーであるニラムに告発した祢音もお見事。前回は自信なさすぎに見えましたが、この二人、着実に英寿に追いつけるだけの力をつけてきていますね。それに引き換えゲームマスターは…。お前の体たらくでグレアが全くいいとこなしのまま退場しちゃったじゃないか…。

 

 ゲームマスターの独走によりめちゃくちゃになってしまった今回のデザグラは、デザ神なしということで最後まで残った3人に次回大会への優先参加権が与えられるというかたちでお流れに。そして彼らに明かされる、このデザイアグランプリが「リアリティライダーショー」であり、彼らの戦いは大勢のオーディエンスによって見られていたという事実。デザグラが単なる世界を守るための戦いではなくゲームである理由の一端がこれで明らかになりましたが、それでも何のためにそんなショーが行われているのか? 単なる金持ちたちの道楽なのか? という疑問は残りますね。そしてオーディエンスの中には、あの鈴木福くんさんの姿も…長年の念願かなってとうとうライダーへのレギュラー出演を果たした彼は、これからどう物語に関わっていくのでしょうか。