BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ39

 ついに地球に到着したスピンドー。そしてそれを丁重に出迎えるISAの常槍。あの口ぶりだと以前から見せている様子の通り、スピンドーを利用して何らかの利益を得ようとしているようですけれど、相手は既にいくつもの星を支配下に置いている組織のボス。一体何の勝算があって手綱を握れるつもりなんでしょうね。

 

 一方、ブンブンジャーは苦魔獣スポンジグルマー相手に大苦戦。スポンジで泡を立てて人間を転ばせることでギャーソリンを奪う、いつものようにしょーもない悪事をする苦魔獣かと思いきや、なんとスポンジで大也以外のブンブンジャーを水のように吸収してしまうというとんでもない能力を発揮。スーパー戦隊も終盤になってくると、見た目からは想像もつかないヤバい能力を持った怪人が出てきますね。そしてそこに現れる、スピンドーとグランツ。ブンブンにとって大事なものは全て壊すと異常な執着を見せるスピンドーは、大也の夢がBBGでの優勝であることを知っていたうえで、既にBBGもハシリヤンの仕切りとなっており、レースの勝敗も思うがままと嘯く。いやあ、こうも主人公の夢を踏みにじってくるとは、のっけからあくどさ全開ですねスピンドー。というか、こうも武力ではなく権力とか金の力とかに物を言わせてくる敵、特撮ではなかなか見ないんじゃないでしょうか。同じ大金持ちでも、人に夢を届けるために金を使う大也に対し、人から夢を奪ったり踏みにじったりするために金を使うスピンドーというのは好対照であり、なるほど、ブンブンジャーの前に最後に立ちはだかる敵として、これほど相応しいものはありません。

 

 グランツにブンブンチェンジャーを破壊されてしまい、絶体絶命の大也。しかしそこへ、予備のチェンジャーを持った調さんがブンブンカーに乗って乱入。彼女の活躍によってスポンジに吸収されていたブンブンジャーも救出され、一気呵成に大逆転を遂げるのでした。戦いの後、スピンドーが地球に来たにも関わらずレーダーが何も反応を見せなかったこと、以前自分が常槍に報告したブンブンジャーの夢=BBGでの優勝という情報をスピンドーが知っていたことから、ISA上層部、特に常槍への疑いの目を向ける調さん。ただ、それを調べるために頼りにしようとしてる同僚もまた、既に結託してるんですが…。組織のボスが怪しいのなら、もう組織の人間は自分以外全部敵と疑ってかかるのが普通なのでは…。