BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

平成ライダーシリーズ、文庫でスピンオフ小説化決定

 クウガからオーズまでの平成ライダーシリーズ12作品のスピンオフ小説が、来月の30日から「講談社キャラクター文庫」として発売されることが決まったようです。

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121013-OHT1T00052.htm

 第一弾として発売されるのはクウガ、カブト、W、オーズ。上の記事によれば著者はクウガが荒川氏、カブトが米村氏、Wが三条氏となっていますので、各作品のメインライターを担当した脚本家の手による小説化となりますね。オーズだけは著者が明記されていませんでしたが、これもメインライターが担当するなら、小林氏ということになるでしょう。第二弾以降に発売される電王は、小林氏ではなく白倉Pが手掛けるそうですが。

 個人的に第一弾のラインナップで楽しみなのは、カブトですね。第一弾の他の3作と比べて、カブトは登場人物が多すぎたり微妙なギャグ回が挟まったりしたために物語全体が散漫なまま終わってしまった印象があるので、この小説でそんな印象をどこまで覆してくれるかが非常に楽しみです。ディケイドのカブト編は、何があろうともたった一人の妹を守るために戦う兄の姿、決して変わらない家族の絆を2話という短い話の中ではっきりと描いていて、9つのライダー世界を巡るシリーズ前半の話の中でも特によかったのですが、あれは米村氏ではなく古怒田健志氏の脚本だったんですよね・・・。

 今後のラインナップの中で気になるのは、なんといってもファイズとキバ・・・井上敏樹氏がメインライターを務めた作品です。ファイズの小説化は過去にも井上氏の手による「異形の花々」がありましたが、あらゆる意味で絶対に子供には見せられない中身に、「ファイズが朝の番組じゃなかったらこんな話になっていたのか」と、読んだ当時戦慄さえ覚えたものです。もし今度のファイズとキバの小説化を担当するのが井上氏だったら、そして、彼が「異形の花々」と同じく「テレビと同じことをやるのはつまらない」と考えて書くとしたら・・・。どんな作品が出来上がるか、期待と不安が入り混じります。無論、それこそが他の脚本家にはない井上氏の魅力なのですが。

仮面ライダーファイズ正伝-異形の花々- (Magazine Novels Special)

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