BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 感想

 本当は先週の公開日に見に行く予定でしたが、前夜に突発性難聴を発症するという災厄に。一週間後、早期治療が功を奏したのか無事回復したので、めでたく見に行くことができました。皆さんも突発性難聴にかかったら、迷うことなく一秒でも早くお近くの耳鼻科へ。

 さて、前作から早三年、ついに公開されたマーベルヒーローまつり第二弾。前作は途中までなかなかヒーローたちがまとまらずやきもきさせてくれましたが、さすがに今回はそこまでヒーロー同士の仲も悪くなく、ロキの杖をヒドラ党から奪回した宴の席でソーのほかに彼のハンマーを持ち上げられるかを試す余興(これがのちにちょっとした伏線になっていたのは驚きました)に興じるぐらいには打ち解けた模様。だからといって決して一枚岩というわけでもなく、トニーが見た幻覚の恐怖に駆られ他のメンバーに黙って作り上げた人工知能が自我を持って反乱を企てたことが今回の事件の発端となってしまったわけですが。その一方で、さらにそれを推し進めた結果「アイアンマン」からずっと登場してきたあるキャラが驚きの大変身を遂げるのですから、アメリカのヒーロー映画は日本に増して展開が読めません。

 今回も全キャラにまんべんなく出番が与えられていますが、特に印象に残ったのはホークアイ。前作では途中まで敵に操られ、ナターシャと違ってアベンジャーズの後全く出番がなかった彼ですが、実は妻子がいることが判明したり、ワンダにアベンジャーズとして戦う覚悟を説いたり、今回は戦闘以外でも印象に残るシーンを見せてくれました。一方、悪役であるウルトロン。トニーによって平和を守ることを使命として作られたものの、平和を守るためには人類は不要、という反乱を起こす人工知能のテンプレ通りの思考をする奴なので、悪役としての新鮮味はないかなぁ・・・。そして前作のロキ同様、彼も最終的にはハルクによって酷い目に遭わされることに。アベンジャーズの悪役はハルクに痛めつけられるというありがたくないジンクスでもあるんでしょうか。

 前作、そして今作とキーアイテムとなった四次元キューブやロキの杖の石。実はこれは複数あって、全部そろうととんでもないことが起こるらしいというナントカボールみたいな設定が唐突に明らかに。今回の事件を機に新たに加わった仲間にトレーニングを開始するキャップとナターシャ。今作もまた、通過点でしかないようです。