BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

絶狼 -DRAGON BLOOD- 第3話感想

 街で勘違いから一人の男に殴られかかった零は、それが縁で男からずっと離れ離れの彼の息子の話を聞くことに。だがその頃、その息子は・・・。

 アリス曰く、零は「笑っているけど笑っていない」。まだ数度しか会っていないにも関わらず零という男について実に的確に評していて彼女の観察眼の鋭さを伺わせます。その言葉通り、常に柔和な笑みを絶やさず、けれど本心はシルヴァや鋼牙のような心を許した相手にしか決して明かさず、ホラーに対しては黄金騎士以上に冷徹に刃を振るう零。そんな彼が、再会を願う父と子の間に立ったときに起こった物語。牙狼の典型ともいえるほど、残酷な展開ですね。「MAKAISENKI」6話と同じく、心ならずも親子の間を裂くことになった零ですが、「もう一度あんたを息子と勘違いしてもいいか」という父の願いを聞き、その抱擁を受け入れた時の驚きと笑みに、バクラの言った「二つの鎧」の奥に隠された零という人間の本質が垣間見えたと思います。それを写真に収めようとしてやめたアリスも印象的でした。

 一方、ついに復活した「竜騎士」エデル。復活早々に自身を復活させた魔戒法師をあっさりと殺してしまうあたり、とても人間に友好的な相手とは思えませんが、果たして・・・。