BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼-GARO- -VANISHING LINE- 第15話感想

 サブタイトルの通り、ついに「エルドラド」が姿を現す回であると同時に、ソード一行は全く登場しない異色の回。エルドラドはやはり場所、というより荒廃したこの地方には不釣り合いなほどに発展した巨大都市であり、これまでちらほらと描かれてきたとおり、選ばれた者だけがバスに乗って入ることができる、というものでした。しかしもちろんここがただの街であるはずもなく、その実態はホラーが支配する街である・・・とここまで言えば、牙狼シリーズのファンなら「闇を照らす者」のボルシティを否応なく思い出しますね。ホラーと人間の人口比率がどうなっているかはわかりませんが、ナイトクラブを満員にするぐらいの数のホラーがたった女性3人で満腹になるのかどうか、相変わらずこの世界のホラーの小食ぶりに余計な心配をしてしまいます。

 ソード一行が登場しない代わりに、この街を支配する「キング」になり替わろうとやってきた一匹のホラーを主人公に、この街の闇を描く流れ。クイーンの戦闘シーンが初めて描かれましたが、ナイトクラブのホラーたちを全滅させるだけの力を持ったホラーにほとんど手出しをさせず、片足一本でたやすく撤退に追い込んだのは、さすがにキングの側近たる強さでしたね。相変わらず自分の手を汚そうとはしないビショップも不気味です。さらにナイトも加えて、こんな連中が揃って服従する(といってもビショップやナイトはクイーンほどキングに心酔しているわけではなさそうですが)キングとは、どれだけの存在なんでしょうか。