BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第6話感想

 前回ルパンレッドとの戦いの末、ビークルを二つとも奪われてしまった圭一郎。そのリベンジにこだわるあまり忘れかけていた、市民の平和と安全を守る警察官としての職務と責任の重さを思い出すまでを描く物語。結局パトレンジャー側の戦う意義や動機は、個人的なものではなくあくまで警察官としての使命によるものだというかたちでいくようですね。主人公の戦う動機としてはこういう公的な理由よりも、例えば復讐のような私的な理由の方が共感しやすい分重みがあるようにどうしても思えてしまうのですが、私的な理由のために戦うルパンレンジャーに対して公的な理由に基づき戦うパトレンジャーというのは、その対比のために妥当な構図なのでしょう。ルパンレンジャーのような個人的な目的に対する執念はなくとも、使命に対する覚悟は本物だということを示す意味で、怪人の攻撃から逃げ遅れた市民を守るため自ら盾になるのはよかったのですが、欲を言えばバイクも自力で取り返してほしかったですね。総合的に見れば引き分けというかたちに終わった今回の争奪戦でしたが、二人のレッドはこれを機に互いに対する認識を新たにしたようですね。やはりここから、ルパン三世と銭形警部のような関係になっていくのでしょうか。