BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第50話感想

 ついに訪れた最終決戦の時。今回はそのうち、ルパンレンジャーとザミーゴの因縁に決着をつける回。ザミーゴとの一騎打ちで窮地に陥った魁利を助けに来た透真と初美花ですが、ここで第1話の「一人だけになっても願いを叶える」という誓いを捨てて、「ザミーゴを倒して大切な人を取り戻し、3人みんなで笑う」という決意を固めるのは、それでこそ戦隊だとうなずけましたね。

 

 そして因縁の対決だけに、ザミーゴとの戦いは見応えがありました。厄介な液状化能力をどう攻略するかが見どころでしたが、ザミーゴの能力を逆手に取って背後をとり、金庫からコレクションを奪い取るというのは、快盗らしいトリッキーな一手でしたね。そしてボスの金庫の中に河岸を移しての、正真正銘の最終決戦。そういえばあの氷の銃はコレクションではなくザミーゴ個人の能力だったということをいまさらながらに思い出しましたが、それをトリガーマシンの「金庫の番号を変える能力」で金庫を封じることでザミーゴの能力を封じるとは、これまた予想だにしなかった、しかし納得のいくやり方でした。心まで氷でできているような悪魔のような敵でしたが、氷漬けにした魁利の兄たちを人質に取って自分を有利にするようなことはせず、最後まで自分の命と敵の命を平等に天秤にかけて戦うことを貫いた点に関しては、イカレてはいますが一本筋の通った悪役でしたね。あれならボスが目をかけていたのもわかります。

 

 そして、残るはボスただ一人。ザミーゴは倒したもののルパンレンジャーは金庫の中から出られないので、全てはパトレンジャーとノエルに委ねられることに。しかしここまで来てルパンレンジャーがボスとの戦いに加わらないというのは味気ないですし、なによりまだ素面名乗りをやっていないので、最終回では7人そろっての戦いを期待したいですね。