BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第49話感想

 自ら正体を明かしたことでジュレを引き払わざるをえなくなった快盗たち。その行方を圭一郎たちも追っていたが、その圭一郎の前に魁利が現れ・・・。

 

 第1話での魁利と圭一郎の出会いのシーンの再現。再序盤のシーンを最終盤で再現するのは演出としては定番ですが、今までの流れを経てこのシーンの再現はやはり高揚しますね。兄の面影を重ねていたこともあった圭一郎を騙していたことに対して、表には現さなくてもやはり後ろめたさが魁利にはあったのでしょう。それを爆発させていつものようにもっと怒れ、捕まえてみせろよと迫る魁利の気持ちもわかりますし、それに対して魁利たちに騙されていたことよりも、魁利たちの抱えていた苦しさに気づいてやれなかった自分の不甲斐なさの方を責める圭一郎が、本当にこの人はどこまでも警察官なんだなあというのをもう何度目かわからないぐらい感じさせてくれるのがいいですね。そして魁利たちも、ついに化けの皮の真実を知ることに。これで全員の手元に全てのカードが配られた状態となり、いよいよ最後の勝負へ向けて一直線ですね。

 

 一方、前回から引き続きギラギラしてた頃の熱気を思い出したかのように大暴れするボス。さすがギャングラーのボスだけあって、金庫は四次元ポケットのようにいくつものコレクションを収められるし、そこに収めたコレクションの数々を同時に使うことはできるし、金庫を覆っている鎖はボス本人にも切れないぐらい頑丈だしと、無茶苦茶な強さ。本人曰く肩慣らし程度の運動であるにも関わらず、ルパンレンジャーばかりか街まで吹っ飛ばす威力を見せつけました。さすがはボス・・・と恐ろしいのは違いありませんが、結局のところたくさん持ってるコレクションのおかげと言ってしまえばそれまでな気もします。デストラがコレクションなしでもあれだけの強さを見せつけたのですから、ボスもコレクションに頼らずにあれ以上に強いというところを見せてもらいたいですね。

 

 ボスに敗北した結果、透真と初美花はケガをして倒れていたところを警察に拘束され、コグレのところに戻ってきたのは魁利一人だけ。満身創痍の身でザミーゴを探す魁利ですが、そこに再び彼を探していた圭一郎が登場。圭一郎の協力を断り、現れた巨大ポーダマンへの対処を圭一郎に任せ、単身ザミーゴとの決闘に向かう魁利。俺は圭ちゃんのようにはなれないし、圭ちゃんも俺のようにはなれないという魁利のセリフと、後ろ髪引かれる想いを振り切って叫びながら走り出す圭一郎が、幾度もの激突を経て絆を深めてきた二人の全てを物語っているように思えました。そしてついに対峙する魁利とザミーゴ。銃声一発、最後の決闘が幕を開ける!