BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第32話感想

 パンドラボックスの奪還成功、そして龍我の出生の秘密が明らかに、と大きなことが重なった前回。戻ってきた戦兎も紗羽からその秘密を明かされますが、それを当の本人に、「お前人間じゃないんだってよ」とものすごーく軽い調子で告げたのには笑いました。しかしその後、東都の首相官邸に攻め込んできた(いい加減こんなに何度も簡単に攻め込まれるの、どうにかならないんですかね)スタークに精神的に追い込まれた龍我を前にしても、励ましや慰めの言葉は一切かけようとしなかったことと合わせて、もはや龍我はこのぐらいのことでは揺るがないという、これまでの戦いの中で培ってきた龍我のもつ強さに対する絶対的な信頼が現れているように思えました(「あいつはただの筋肉バカだ」というセリフが端的に物語っていますね)。そして龍我自身もまた、自らの力で立ちあがって、彼本来の持ち前の闘志を燃やす。「俺はこの力を、愛と平和のために使う。それが俺の信じた仮面ライダーだ!」という彼の叫びには、戦兎だけでなく、まだ仮面ライダーになったばかりの彼との共闘を通して仮面ライダーの何たるかを伝えてくれたパラレルワールド仮面ライダーたちもまた含まれていると考えると、感慨深いものがありましたね。

 クローズマグマの怒涛の攻撃によってスタークを撤退に追い込むことには成功したものの、ローグの総理室への侵入を許し、首相を連れ去られるという結果に。言っちゃなんですが、ずっと国防を仮面ライダーにおんぶにだっこの上、せっかくパンドラボックスを取り返してもどうせ使わないだろうとなめられきっている首相なんかいてもいなくても同じだと思いますけど、幻徳は幻徳で内海の命令に背いて一海の仲間を解放したりとだんだん難波への反抗心を隠さなくなってきているので、どう動くかは読めませんね。