BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第38話感想

 エボルトがエボルドライバーを手にして以来ようやくいい攻撃をお見舞いできたと思ったのも柄の間、エボルトはその攻撃を利用して完全体になってしまうわ、戦兎を取り返したのはいいものの目覚めたのは戦兎ではなく葛城だわと、もう3クール目も終わりだというのに相変わらず事態好転の兆しも見えないこの番組。

 幻徳と葛城の会話のシーンで戦兎と葛城の姿が入れ替わる演出は面白かったのですが、葛城の人格が復活したところで結局のところ、周囲を突き放して自分の力だけで事態を打開しようとする葛城の出る幕はもはやない、という事実を再確認できただけでしたね。

 追いつかせる気などさらさらなく勝手にどんどん強くなっていくエボルトは、完全体となっていよいよ手のつけられない存在に。もはやすっかり戦力外となってしまっていた鷲尾兄弟にもついに退場の時が訪れてしまいましたが、西都との代表戦の時に龍我を騙して勝利した兄が、今度は龍我の盾となって死んでいくというのはせめてもの花を持たせた退場の仕方でした。一方で難波会長も醜く命乞いをした果てにあっさりとエボルトに消されるという、こちらはこちらで外道に相応しい最期を遂げました。そして、内海・・・幻徳に罪をかぶせられて詰め腹を切らされたときに戦兎に言った「俺のようにはなるな」という言葉はどこへやら、落ちるところまで落ちたという感じですね。ただこれまでの内海の足跡をたどってみると、彼は結局のところ「誰かの下でしか生きられない男」であり、一方のエボルトは「他人の力を利用しなければ何一つ自分の力では生みだすことのできない存在」なので、ある意味では似合いのコンビなのかもしれません。こんな最低のコンビにこれ以上いいようにされるのはさすがに癪なので、4クール突入と同時にどんどん反撃に打って出てほしいですね。