BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第32話感想

 番組が始まる前のスーパー戦隊最強バトルから長きにわたって続く、ガイソーグの鎧との因縁。そこについに決着がもたらされる回。リュウソウジャー全員が力を合わせなければナダを救えないのは明らかでしたが、ナダの体を弱らせて鎧が別の人間へ移るように仕向けるトワ、渾身の力で鎧を押しとどめながらいつものクールさをかなぐり捨てた熱い叫びで逃げずに戦うことをナダに求めるバンバの兄弟そろっての活躍が予想以上に大きかったですね。

 

 ティラミーゴとプテラードンが合体したプティラミーゴはメルトに無情にも「どうでもいい」と切り捨てられてしまいましたが、さらにパキガルーを加えて合体したキシリュウオージェットはかっこよかったですね。飛行型の戦隊ロボの武器はだいたい剣か銃と相場が決まっていますが、パキガルーの拳に加えドリルニーまで使った格闘戦を縦横無尽に飛びまわりながら行う戦隊ロボというのは今までになく新鮮でしたね。

 

 こうしてガイソーグの鎧に宿っていた怨念は取り除かれ、ナダは鎧を使いこなすことができるようになった…のですが、装着者の破壊と戦いへの衝動を高めて強い敵との戦いを求めるという鎧の問題点は、そもそも開発者であるヴァルマが作った時点からの製造上の欠陥なので、怨念がなくなったからといって問題が解決したとは思えないのですが…。