BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード4感想

 ネアンデルタール人邪面を倒したキラメイジャーだったが、その後街の上空に黒いキラメイストーンが出現。黒いキラメイストーンが変形したクリスタリアの王室専用列車・魔進ジョーキーが暴走するのを止めたキラメイジャーだったが、その魔進ジョーキーの中から現れたのは、クリスタリアを裏切りヨドン軍に与した、マブシーナにとっては父の仇である叔父、ガルザだった…。

 

 冒頭から倒した邪面師の名前について割とどうでもいい喧嘩をする為朝と瀬奈。意外と細かいことを気にするんですね、為朝。そのネアンデルタール人邪面とか、クリスタリア人が笑うときに発する音とかが伏線になるのは、強引なんだか丁寧なんだかよくわからなくて相変わらず面白いですが。それはさておき、敵幹部であるガルザが初めてキラメイジャーの前に現れる回。敵幹部の初登場回といえば、まずは圧倒的な戦闘力をもって戦隊にも視聴者にもその強敵ぶりを刻み込むのが当然…なんですが、一番最初にやることが敵に操られたふりをして姪を騙して重要なアイテムを奪い取るって、やることがなんだか姑息じゃありませんかね。その嘘を見破って駆けつけたレッドと激戦を繰り広げたことで一応敵幹部との初戦闘回としてのノルマは果たしたとは言えますが(どちらかというと敵幹部との初戦闘であそこまで互角に戦える充瑠のすごさの方が印象に残りましたが)、続く巨大ロボ戦では魔進ジョーキーを怪獣型ロボスモッグジョーキーに変形させて「見よこの牙! この爪! そしてチェーンソー!」と悦に入ったかと思えば、キラメイジンとの戦闘に割って入ったキュウセッキバスラを、邪魔をしたという理由で始末してそのまま帰っていく…。どう見ても単に自分が一番目立たないと気が済まないだけの人で、これでは王になれなかったのもうなずけるというものです。いいんでしょうか、敵幹部が初見参からこんなに底の浅さを露呈してしまって。それを見ていたクランチュラも、ネアンデルタール人邪面が死命を賭して送り出す準備を整えてくれた邪面獣がこともあろうに味方に倒されるのを見ても「怖っ…!」と慄くだけ。こんな連中に指揮を任せて大丈夫なのか、ヨドン軍の体制に余計な心配を抱いてしまいました。