BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード36 感想

 クリスタリアの聖なる日、「クリスタス」のパーティーのため張り切るキラメイジャーと魔進たち。しかし、クランチュラが仕掛けてきた邪悪なラップによって、充瑠以外のメンバーは心を闇に支配され、悪口しか言えなくなるようにされてしまった。充瑠は仲間を元に戻すため、単身クランチュラの挑んできた闇のMCバトルを受けて立つ。

 

 ゼロワンでもアズが「ラップは悪意を集めやすい」と言っていましたが、キラメイジャーでもラップが悪の企みに利用されることに。ニチアサのスタッフはラップに何か恨みでもあるんでしょうかね。この作戦に命をかけていると言い張るクランチュラ。ラップなんかに命をかけて大丈夫なのか?と思いましたけど、その意気込み通りクランチュラのラップは一発でキラメイジャーのメンバーの心を闇で支配できる強力な精神攻撃でしたし、人を褒めるのが上手なために元来悪口を言うのが苦手な充瑠をディスり合い勝負という自らに有利な舞台に引き込むことができるという、意外にもしっかりとしたアドバンテージの確保された作戦でした。ただ、やはりクランチュラは地球のいろいろなものに興味を持つ一方でそれら対象に対する理解が浅かったのか、ディスもまたリスペクトの表現というラップの本質を体現する充瑠とファイアのラップバトルにより一瞬で逆転を喫することに。このあたりはゼロワンと違って、どんなものでもよいところを見つけて評価しようとするこの番組らしい配慮が行き届いていますね。作戦が瓦解したクランチュラは虎の子のゴモリュウを持ち出して戦いを挑むも、絆を取り戻しなお強くした全魔進の攻撃の前に、ゴモリュウもろとも散ることに。ライダーでクリスマス前に死人が出るの慣れてますけど、戦隊の方でクリスマス前に悪の大幹部が死ぬことになるとは思いませんでした。今回クランチュラがいささか唐突にこのような背水の陣に臨んだことには、なにか理由があるのでしょうか。それよりも、クランチュラがいなくなったら邪面師も邪面獣も作れなくなりますが、それでいいのかヨドン軍。