BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第15章 感想

 第一部の完結編、とも呼ぶべき回。巨大な本の中へと飛び込んだセイバーとカリバーの一騎打ちの中で、ようやくカリバーが「真理」と呼ぶものの正体が明らかに。かつて世界の始まりとなったあらゆる情報の記された全知全能の書、それがバラバラになってしまった後に残った目次のページ、その名も「目次録」…これだけ引っ張っておいて、まさかのダジャレです。まぁそれを手に入れれば世界を思いのままにできるというのは納得できますけど、だったらもっと普通にアカシックレコードとか呼べばよさそうなものですが…。

 

 さらに戦いの中で、15年前の戦いで起きたことを明かすカリバー。とはいえその内容は、突如賢人の父が裏切って現実世界とワンダーワールドをつなげようとしたため、やむなく上條が斬ったという、これまで推測されていたとおりのものでした。問題は賢人の父を変え、裏切りの原因を生んだのはソードオブロゴスではないかと上條が考えるようになった、ということ。あまりにも文脈の前後がつながらず、思わず「は???」と我が耳を疑いました。いや、なんでそうなる。あんた、今の話の中で組織が賢人の父を変えたという推測につながるような根拠を何一つ出してないでしょうが。何の根拠もなしにそう思いこんでメギドと手を組んでこんなことをしでかしたのならもはや狂人ですし、何らかの根拠があるとしたらそれを明かさないと話が通じないでしょう。もしそうだとしても、組織の暗部を探り真相を明らかにするのなら、世界を危機にさらすような極端な真似に走らなくたって方法はいくらでもあるでしょうに。結局上條は飛羽真との対決に敗れ、急に心を改めて彼に自らの意志と闇黒剣を託そうとした矢先に背後からデザストに刺されて死ぬという最期を遂げることになりましたが、私の目には単に思いこみの激しいはた迷惑なおじさんにしか見えませんでしたね…。