BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード11 感想

 半分総集編だったゼロワンとは異なり、キラメイジャーの方は今回から完全に新作エピソードを放送開始。何度でも時間をリセットできるリセットボタン邪面師の能力に巻き込まれ、ループを繰り返しながら打開策を探る為朝の苦闘を描く回。撮影再開からまもないので撮影時間を減らすためにこういう話にしたのかと思いきや、これは最初から決まっていたことで全くの偶然というのは驚きですね。よくよく考えると、時間がループしているとは言ってもそれぞれのループで展開の細部はみんな違っているので、決して撮影時間の短縮にはつながらないのですが。

 

 やられるたびに時のリセットを行い、受けた攻撃を覚えて戦うたびに強くなっていくリセットボタン邪面。目論見通りことが進んでいれば間違いなく確実にキラメイジャーを倒せる強敵になっていたので、為朝が偶然その能力に巻き込まれたのは幸運でしたね。この強敵を為朝はどう攻略するのかと思っていたら、その攻略法とはゲーム用語でいうところの「リスキル」。やられた敵が再度出現するところを待ち伏せし、何もさせることを許さず問答無用で倒すのを繰り返す。まさにNo.1eスポーツプレイヤーである為朝だからこそ思いつき、実行可能な手であり、これにはうなるしかありませんでした。実際のFPSならマナー違反とも言われるある種卑怯な手ですが、相手が悪の組織の怪人でしかも反則のような手を使っているのですから、こっちも文句を言われる筋合いはないでしょう。しかも、リセットボタン邪面はリセットするたびに新たな対策を施すも、為朝はその対策を片っ端から破ってくるので、リセットボタン邪面は何の経験値も得ることができずに、無為にリセットを繰り返す羽目に。この為朝の変幻自在の対応力も、おそらくはeスポーツの中で様々な強敵相手に敗北を繰り返し、そのたびに試行錯誤を繰り返しながら勝利してきた経験が培ったものなのでしょう。その結果、リセットボタン邪面は哀れ精神をバッキバキにへし折られ、ボタンを為朝に渡して降参することに。ここまで精神をやられた敵キャラを戦隊で見るのは、ジェットマンのトランザ以来ではないでしょうか(しかもトランザの場合は味方であるラディゲによって精神崩壊させられたので、戦隊によってここまでやられたのはおそらく史上初)。さらに案の定敵前逃亡など許さないガルザによって粛清されるわ、邪面獣は瞬殺されるわ、本当に見ていて気の毒な怪人でした。それにしても為朝は、主役回の度に株がどんどん上がりますね。主役回の度に残念なイケメンぶりが増していく時雨にも、ちょっとは分けてやってほしいところです。

 

 さて、次回は前回までの総集編で小出しに情報を公開され続けた追加戦士がようやくの登場。次回予告だけでやたらとワンダーと連呼していましたが、果たしてどんな奴なのか?