BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンZ 第2話感想

 テスト運用を間近に控えた発電所に迫る透明怪獣ネロンガ。自由に姿を消せる敵を相手に苦戦しながらも、自らを鍛えネロンガとの決戦に挑むハルキを描く回。地球人に憑依するタイプのウルトラマンならお約束とも言える、いざ変身しようとしてできないくだりもありましたが、この手のパターンの定番である慢心というよりは、単にいつでも変身できると思っていたらそうじゃなかった、という感じでしたね。変身する奴が全力を尽くして初めてウルトラマンに変身できるという段取りは、特に光の国のウルトラマンが重視するものなんですから、最初にゼットが説明しておくべきだったのですが。それにしてにも、変身するにも会話するにもわざわざ異空間に入らなければならないというのも、ゼットが未熟だからなんでしょうか。

 

 それでも、ゼットが地球に来た経緯については今回ちゃんとした説明が。今宇宙では、怪獣が凶暴化する現象が次元を超えて頻発しており、光の国ではその対抗策としてウルトラメダルを開発。ところがゲネガーグが突如光の国を襲撃し、ウルトラメダルを飲み込んで逃走。ゼロとゼットが追跡にあたった結果現在に至る…ということですが、ウルトラカプセルの時と全く同じ状況じゃないですか。いい加減、重要なアイテムを作ったのなら少なくともウルトラ兄弟が何人か張り付くぐらい警備を厳重にしてもらいたいものです。しかし、どう見ても貪欲に何でも飲み込む以外は知的な様子は全く見られなかったゲネガーグが、いきなり光の国を襲撃してウルトラメダルを奪っていったというのも腑に落ちない話ですね。もしかしてその時点でゲネガーグはセレブロに寄生されていて、襲撃はセレブロの意思によるものだったのでは…。

 

 初戦で姿を消すネロンガに翻弄されたハルキは、ヘビクラ隊長相手に徹底的に稽古をつけることに。とても令和とは思えないスポ根展開ですが、「見えるものだけ信じるな」とハルキに伝えた時のヘビクラ隊長、しゃべり方といい距離感といい、完全にあの人になってましたよね…。そしていよいよ決戦の時。透明化したネロンガは見えなくなるだけでなく体温までなくなるためサーモグラフィーにも映らないことが判明。それならそれで音とか振動とかで探知できそうなものですが、最終的に打開策となったのは心眼。ほんと、ノリがレオの直系ですね。セブンガーもちゃんと援護に役立っていましたし、ゼットが未熟なおかげでストレイジとの共闘によって怪獣を倒すことができるという流れができてきているのがよいですね。