BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンZ 第9話感想

 防衛軍が回収していたウルトラメダルを研究所まで輸送する任務を請け負ったストレイジ。だがメダルを狙う宇宙人が、宇宙ロボットキングジョーを使って執拗に彼らを追跡する…!

 

 ゲネガーグが吹っ飛んだ時に散らばったウルトラメダル、防衛軍もその存在を把握していたばかりか回収に成功していたんですね。機密物資を宇宙人ばかりか地球人の手に渡ることまで許してしまうとは、光の国としては重ね重ね失態です。まぁそれはともかく、元祖強豪ロボット怪獣キングジョーの登場ですが、機密物資を運搬する防衛チームとそれを狙う宇宙人との丁々発止の追跡劇という大筋は、主人公たちの運んでいた方は敵を欺くためのダミーだったというオチも含めて、ウルトラセブンの「700キロを突っ走れ!」のオマージュでしたね。追跡劇においてキングジョーの分離能力が有利に描かれたり、セブンでは実現しなかったウインダムとの対戦が実現したりと、前半だけでもなかなか見どころがありました。

 

 そして後半では、いよいよゼットとの対決。セブンをはじめ多くのウルトラマンたちを苦しめてきた強力なパワーと堅牢な装甲は今回も健在。アルファエッジを圧倒し、ベータスマッシュに変わってパワー勝負では互角に持ち込まれてもなお優勢を維持。その強さの前に手詰まりに陥り「どうしよう」とか言い出すゼット…いや、いくら未熟とは言っても頼りないとかいうレベルじゃないでしょ。ゼロが鍛えたにしてはどうにも鍛え方が生ぬるいような。ゼロはもちろんセブンやレオの前でこんな情けない弱音吐いたら、立てなくなるまでしごかれますよ。まぁ幸い、ハルキの機転とユカのアドバイスを得て、ガンマフューチャーの分身能力でキングジョーの分離を誘い、回収したコスモス、ネクサス、メビウスのメダルを使った必殺技で弱点のジョイント部を攻撃してなんとか撃破に成功。にしてもあの必殺技、元のメダルの3人に共通要素がないせいか、なんだか適当な感じがしますねえ。

 

 一方撃破されても原型をとどめていたキングジョーの残骸は防衛軍によって回収。この残骸を巡って、次回またひと悶着あるようですが…。それにしてもここ数年、本来の持ち主であるペダン星人ではない連中に使われすぎですね、キングジョー。ペダン星人はそろそろ訴訟を起こしたほうがいいんじゃないでしょうか、どこに訴えればいいのか知りませんけど。あるいは、ペダン星人自身が兵器としてあちこちの宇宙人に売りさばいているのか。ビートスターが勝手に量産したのが拡散したというのもありそうですね。